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二ホン英語は世界で通じる #77

2014年9月23日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

二ホン英語

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【書籍名】 二ホン英語は世界で通じる

【著者】  末延岑生

【出版社】 平凡社新書

【価格】  ¥760 + 税

【購入】    こちら

本書で主張される日本人にとっての英語学習の到達目標の合理的な設定についての考え方は、私自身が「富士山メソッド」にて主張しているポイントと見事に重なります。

そのことについて著者は以下の言葉で見事に核心を射ぬいています。

「私たち日本人は外国の英語をまねるのではなく、他の国の人々と同じように『自分の英語』を探るのが一番向いている。そうすれば、自分でもできるじゃないか、ということになる。それが『二ホン英語』だ。」

ネイティブ信仰がどこまでも強い日本人。

追いかけても決して到達することがない目標であるにもかかわらず、なぜか目線は常にそれを追いかけ、当然にして挫折し、英語から自らを遠ざける。

このことをいつまでも繰り返したあげくに、「英語が苦手な日本人」という烙印を自らに押してしまう。

これが日本人と英語の関係です。

考えてみれば、「インドなまりの英語」「フランスなまりの英語」などという言葉からは、なんとなくその英語のイメージが湧きますが、「二ホンなまりの英語」というものには不思議と統一的で具体的なイメージが浮いてこないことに気が付きます。

(注:著者はニホン英語はしっかりと体系化されて存在しているといっているので、具体的なイメージとしてもたれているのかもしれません。しかし、少なくとも私には「インド英語」や「フランス英語」ほどにはイメージすることはできません。)

逆に言うと、このイメージがないこと自体が日本人が英語にいつまでも特別な劣等感を持ち続ける理由なのではないでしょうか。

そうです。

「二ホン英語」という日本人の英語の典型イメージを作り上げるには多くの日本人が英語を「自分流」に自在に操ることができることが前提がまず必要なのです。

その前提を作るためには、追いかけても決して到達することがない「英米のものまね英語習得」目標を捨て、現実的に到達可能な目標である「二ホン英語」を確立することが重要であるという著者の主張は非常に合理的なものです。

そんな当たり前の視点を再確認させられる非常に面白い一冊です。

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