動詞から見る英文法のしくみ #282
2022年9月18日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 動詞から見る英文法のしくみ
【著者】 田中 建彦
【出版社】 ベレ出版
【価格】 ¥1,300 + 税
【購入】 こちら
2001年出版のかなり古い本ですがご紹介します。
私が自ら主宰する「文法講座」は、最初から最後まで「文型」を何よりも重視し、最初から最後までこの文型を背骨として英文法全体に一本筋を通すことで圧倒的に短期間で英文法をマスターさせることに成功しています。
実際に、「中学三年間、高校三年間の合計六年間を費やしても身につかなかった英文法をたった2泊もしくは5泊という短期間で確実に身に着けさせる」ことを、5泊コースでは95%、2泊では75%という高い確率で可能にしているのですが、これは明らかに「文型によって一本筋を通す」という発想があるからこそ実現されていると考えています。
それほどまでにこの発想は革新的なものなのですが、実は本書からかなり強い影響を本書から受けていますので完全には私のオリジナルと言えないかもしれません。
本書を読めばすぐに分かることですが、「文型(SV/SVO/SVC)」はすべて「自動詞・他動詞・be動詞」という三種類の動詞の存在によって支配されていることが明らかにされています。
極端に言えば、英語はこの三つ動詞に支配された三つの「型」だけでこの宇宙のすべてを表現しているのです。
初めてこの本を読んだのはランゲッジ・ヴィレッジを立ち上げる2004年よりもかなり前でしたが、その時の衝撃は非常に大きく、「これを参考にすれば革命的な学習法を作ることができる」と確信したことを昨日のことのように覚えています。
私にとってそれくらい特別な一冊ですので、本来であれば真っ先にこの「書籍紹介ブログ」にて取り上げるべきものでしたが、「灯台下暗し」状態で今まで本棚の隅で眠らせ続けてしまったというわけです。
今回遅ればせながらご紹介させていただきました。