
子どもの英語嫌いをなくしたい #360
2026年5月14日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 子どもの英語嫌いをなくしたい
【著者】 木村 達哉
【出版社】 ジブンジンブン
【価格】 ¥1,500 +税
【購入】 こちら
公私ともに大変お世話になっている「キムタツ先生」こと、累計300万部をこえるベストセラー「夢をかなえる英単語 ユメタン」単語集シリーズの著者で元灘校英語教師の木村達哉先生の新刊です。
ただし、本書は英語学習者向けではなく、子供の英語学習を何とかしたい大人のための「学習支援参考書」(というよりは厳しくも温かい叱咤激励を伴う珠玉の指導エッセンス集)というとても珍しいスタンスの一冊になっています。
私はこれを「珍しい」と形容しましたが、今までこのスタンスが一般化されてこなかったという事実が、どれほど多くの迷える親と親が迷うがゆえに不利益を被ることになった子どもを作り出してきてしまったのかと考えるだけで暗い気持ちになります。
いかなる忖度やポジショントークとも無縁で、経験と実績に裏打ちされた指摘にあふれた本書は、そんな日本の悩める親御さんたちにとってこれ以上ない福音の書となるはずです。
本書の貴重さを垣間見ていただけるように印象的な部分をいくつか要約引用してみようと思ったのですが、先生にネタバレさせるなと叱られてしまいそうなので今回はやめておきます(間違いない良書だと保証しますので是非お買い上げください)。
ただ一つ、「英語嫌い」に関する指摘だけ、これはタイトルにも入っていることですので引用させていただきます。
「『嫌い』というのはかなりエネルギーが必要です。もうやりたくない。嫌で嫌でしょうがない。何でこんなことしないといけないのか分からない。遠ざけておきたい。こういう気持ちが働くのが『嫌い』ですね。いったん嫌いになると、コツや上達法を受け入れる素地となる『気持ち』が離れます。ですので、英語を学び始めた人を教える際には、最初は『苦手』でいいのだけど、『嫌い』になっちゃうと挽回するのにめちゃくちゃ時間がかかるから、嫌いになりそうになったら面談するので言ってね、と伝えます。」
私は一貫して「小学校英語導入反対」の立場をとってきました。
その最大の理由は、英語を好きになるか嫌いになるか、この究極的に重要な分岐点において、「嫌いになりそうになったら面談するので言ってね」と言うことのできない小学校の先生にその担いを任せることがどれほど罪深いことだろうと考えてきたことです。
巷でもてはやされがちな「21世紀に必要とされる学び」というような抽象的なものとは全く異なる、今まで当たり前に「結果」を出し続けてこられたキムタツ先生のこれらの指摘が一人でも多くの親御さんに届き、できるだけ早くそれらが日本社会にとって「珍しい」ものでなくなることを祈ります。








