
実例が語る前置詞 #359
2026年5月6日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 実例が語る前置詞
【著者】 平沢 慎也
【出版社】 くろしお出版
【価格】 ¥2,500 +税
【購入】 こちら
♯357「英文法以前」の関連ブログにて、その中で解説されていた「英語の難しさ」が実感できる英語のテーマとして4つの項目をそれぞれ一記事ずつ作成しようと思いましたが、最後の一つの「前置詞」の項目については一記事作ることを諦め、関連記事は合計三つとしました。
それはこの「前置詞」を体感的に「分かった」という感覚に至るのは、その本の中の解説だけでは到底難しいと感じたからです。
そこで、できる限り「体感」することでその本質に迫ることができるような解説本はないかと探したところ、前置詞のみ、しかも実例を挙げて説明することに拘って実に348ページという本書に行き着きました。
実際、本書の「はじめに」挙げられた例文に目を通しただけで、以下のような「前置詞の難しさ」に圧倒されてしまいました。
(1)There is more to life than work and money.(仕事と金ばかりが人生じゃない)
(2)She acts that way with everyone.(彼女は誰にでもそういう振る舞いをする)
(3)What are you going as?(何の仮装をして行く?)
(4)My monther patted my legs through the covers.(母は布団の上から私の足をポンポンと叩いた)
いかに今までの英語学習の中で、「前置詞」という項目について、私自身「見くびって」きたのかを思い知らされ、英語を飯の種にしている自分を恥ずかしく思わざるを得なくなりました。
ではなぜ、私は今までこの「前置詞」を見くびってきてしまったのか、その理由についても本書は次のように鋭く指摘されていました。
「これらの英文は見たり聞いたりしたら(完全にとまではいかないまでも)大体意味が分かったような感じがしてしまうということです。それなのに、自分ではこのように言おうとは思わない。インプットの際に分かった気になれることと自分でアウトプットできることの間には実は大きな壁があるのです。本書では私自身が英語学習の中で出会い、書き留めてきた前置詞の実態をそのままお見せします。その実態を見れば、ネイティブと同じように前置詞を使えるようになるためには、その前置詞を含んだ実例に実際に触れて、その一つ一つを記憶する地道な学習が必要になるのだということを否が応でも理解していただけるはずです。」
ただし、以下のような条件とともにです。
「語彙や文法の基礎が固まっていない人が本書で学ぶのはむしろ逆効果である危険性さえあります。英語学習のはじめのうちは、基本的な単語を文法ルールに載せて内容を伝達する基本的な訓練や、センテンスの構造を把握する英文解釈的訓練を積むべきです。繰り返しになりますが、本書は『難関大学受験レベルの語彙と文法をしっかり抑えているはずなのに、前置詞を使いこなせない』という悩みを抱えている中~上級レベルの英語学習者を主な対象読者としていることにご注意ください。」
気を取り直して、私も謙虚な、そして真剣な気持で本書に取り組みました。









