朝から晩までつぶやく英語表現200 #334
2024年12月18日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 キャサリン・A・クラフト 里中哲彦(編訳)
【出版社】 ちくま新書
【価格】 ¥880+税
【購入】 こちら
#333「英語上達完全マップ」の関連ブログ記事として書いた「瞬間英作文」トレーニングに必要な要件の
「①簡単な文を数多く用意すること
我々がまず身に着けるべきは、平易な文を瞬間的にかつ正確に作ることのできる能力です。日本文ですらすらっと口から出てこないような分を長時間かけて作っても意味はありません。効果を上げるには簡単な文を素早く一つでも多く口から発していくことです。」
について、日本語としては「平易な文」でありながら、それを英語にしようとすると困るものがかなり出てきてしまうということはよくあることです。
これは日本語と英語の性質やそれを使う人々の習慣の違いなどから、英語と日本語が一語ずつ完全対応をしないことから生じるものです。
そういったものにぶつかったときは、その文が言いたいことは何なのか、つまりはその文の本質的意味を抽出して、英語に近い形の日本語に直す作業を瞬時に行うことが大切だと考え、「中間日本語」という概念を詳解した記事も私は過去に書いています。
前置きが長くなってしまいましたが、#281「日本人の9割が知らない英語の常識100」のキャサリン・A・クラフトと里中哲彦のコンビによる本書は「生活に密着した」×「日本語としては平易な文でありながら、それを英語にしようとすると困るもの」を集めたものです。
私としては、個人的には「○○表現集」的なものはあまり好きではないのですが、本来であれば、生活の中で少しずつ自分で見つけて行くべきものですが、それを200個も集めてそれを一つずつ解説してくれているという親切な一冊となっていますのでご紹介させていただきました。