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異文化をこえる英語 #76

2014年9月16日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

異文化

 

 

 

 

 

 

 

 

【書籍名】 異文化をこえる英語

【著者】  鳥飼玖美子

【出版社】 丸善ライブラリー

【価格】  ¥621 + 税

【購入】    こちら

私が尊敬する鳥飼玖美子教授が1996年に出された本です。

日本人が英語を話せない原因を分析し、「こうしてみたら?」という方法を提示することを目的としています。

1996年ですから日本人の自らの「英語下手」に対する認識が、それほど危機感を帯びていない時期(小学校英語導入や極端なオーラル重視への移行前)でもあり、鳥飼先生の最近の本と比較して牧歌的というかトーンがやわらかな語り口で書かれているように感じました。

このことからも、当時は今よりもずっと健康的な学校英語教育が保たれていたということをそのことからも実感します。

それから、20年近い歳月が流れた現在の現状を見ると、非常に複雑な気分になります。おそらく、鳥飼先生も私と全く同じ気持ちだと思います。

本書の中で、日本人が英語を話せない原因の一つとして著者は、英語力の問題ではなく日本人の「受け身体質」をあげられていました。

このことは、私としてもランゲッジ・ヴィレッジの運営の中で日本人の英語の最大の問題点として認識しているものです。

お金と時間を自ら工面して(会社の場合もありますが)ランゲッジ・ヴィレッジの国内留学に参加し、授業時間はもちろんのことそれ以外にも、自らが望めば英語をいくらでも使える「環境」を手に入れたにもかかわらず、「もっと、外国人講師のほうから食事時間などでも積極的に話しかけてほしかった」という発言をされる方が、かなり多いという事実があります。

これについて、日本人の「沈黙の文化」によるものだという言い訳を通り越し、もはや「指示待ち文化」だと著者は指摘されています。

理想的な「機会」が提示されているにもかかわらず、相手側からの「指示」もしくは「アクション」がないと、その「機会」を活用することを躊躇してしまう。しかも、自らの決断でその「機会」を得ようと出向いたにもかかわらずです。

本書の中ではこれ以外にもいろいろと、日本人の英語に対する問題点が指摘されますが、私はこの姿勢さえ改善されれば、日本人の英語は自分たちの想像をはるかに超える前進を遂げることは間違いないと思っています。

この日本人の「指示待ち文化」を打破することが私たちランゲッジ・ヴィレッジに課せられた使命だと思って、国内留学をその体質改善の契機にしていただけるような環境づくりに日々取り組んでいます。

 

 

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