
一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書 #341
2025年2月23日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書
【著者】 牧野 智一
【出版社】 SB Creative
【価格】 ¥1,600 +税
【購入】 こちら
以前にご紹介した「一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書」の著者 牧野智一先生がランゲッジ・ヴィレッジに来てくださって、特別講義(ランゲッジヴィレッジ公式アンバサダーである金谷尚美先生の勉強会)をしてくださいました。
その際に本書をサイン入りで献本してくださったのです。
実は本書はすでに購入済みで、そろそろ読み始めようと思っていた時にこの勉強会の開催が決まったので二冊持ちとなり、先生がお帰りになられてすぐ拝読させていただきました。
すでにご紹介済みの「英単語」に関しても同じですが、著者は「暗記」の定義をきちんとされたうえで「英文法」に取り組むことを何よりも大切にされています。
一般に「(文法も語彙も)英語は暗記だ」と言われることが多いと思いますが、これは英文法における「暗記」の定義を間違って捉えた発言だと著者は言うのです。
著者の言う「(英文法における)暗記」とは、定期試験などに対する一夜漬け勉強のための短期記憶のことではなく、「長期記憶」すなわち「一度覚えたら忘れない」記憶のことを指します。
そして、この「長期記憶」を獲得は、ストーリー(意味の順番)に絡めて記憶することでしかありえない、だからこそ単語も英文法も「意味(納得)」と「その流れ(順序)」を明確にすることで学習しなければならないということです。
このことは、私が主宰する「英文法講座(英文法の虎ノ穴)」の趣旨と全く同じです。
ただ、今回本書を読み、先生の特別講義を受けて、その徹底ぶりを目の当たりにすることで自身の甘さを認めざるを得ませんでした。
その「甘さ」を具体的に言えば次のようになります。
私が自分のライフワークとしてこの書籍紹介を続けて本書で341冊になり、これらからの知識およびその知識に触発されてネットを含め様々な媒体から得た知識を利用することで、英文法をストーリー化し、「ほぼ」すべての項目に意味の説明を加えられている自信がありました。
しかし、「ほぼ」すべてということは残念ながら、いくつか「その理由はどうしても分かりません」と言わざるを得ないものがあるということです。
今回、牧野先生は講義でそれらの中でも最も難しいと思っていたものを軽々と解消してくださったのでした。
そこで、私はすかさず、「私も本当にいろいろ頑張ってみたのですがどうしてもわからなかったこの答えを先生はどうやって導き出されたのですか?」という質問をしました。
それに対する先生の答えは、
「私は今まで日本語で書かれた本を探索して分からないものは洋書にあたることもしていますが、それらをすべて合わせると優に2000冊は超えていると思います。」
というものでした。
私がLVを立ち上げた2004年から20年以上かけて英語関連書籍を341冊熟読してきたわけですが、2000冊という途方もない量に、この道の底知れぬ奥深さを思い知らされ、改めて自らの褌を締め直す必要性に気づかされました。