
英文法は語源から学べ #351
2025年7月14日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 英文法は語源から学べ
【著者】 渡辺 雄太
【出版社】 SB Creative
【価格】 ¥2,000 +税
【購入】 こちら
私は今までこのブログで「英文法」というジャンルの本を数えきれない数ご紹介してきました。
皆さんにご紹介する以上、そのいずれもが内容のしっかりしたものである自信はあります。
また、そのすべてにそれまで私自身が知らなかった「知識」を発見することで、自らの無知を反省し、改めて継続学習の重要性を思い知らされていることも事実です。
ただ、そこで仕入れた新しい「知識」をすべて自ら主宰する「英文法の虎ノ穴講座」の内容に反映させるかと言ったらそうではありません。
なぜなら、文法の理解と習得には何よりも「一貫性」が重要になると考えているからです。
英文法に限らず、あらゆる言語の文法は、誰かが論理的な作業を経て発明したものではなく、自然発生したものが長い時間の中で実際に人々に使われる中で次第に変化して現在の形になったものなので、かならず「例外」が存在し、すべての理屈は所詮は「仮説」にならざるを得ないものです。
そんな英文法の本性を前提とした上で、良い「英文法の解説講義」とは何かを問われれば、それら様々な「仮説」を最初から最後まである一つの論理の流れの上に整理(取捨選択)することで、「例外」の存在を最小化しながら受講生に物語として理解してもらえるような講義になるだろうと考えています。
しかしながら、その「講義」をする側としては、取捨選択をする前には、できるだけ多くの「仮説」と「例外」の存在を把握し、それらの背後にある論理を確認する必要があるのは言うまでもありません。
ですから、このブログでご紹介する「英文法」に関する本はすべて私が目を通し、その目的の達成に資すると認めたものばかりになります。
当然、本書はその要件を完全に満たすものであることに間違いないのですが、それだけではなく、本書自体が先述した、
「『仮説』を最初から最後まである一つの論理の流れの上に整理(取捨選択)することで、『例外』の存在を最小化しながら受講生(読者)に物語として理解してもらえるような」
一冊に仕上がっていました。
是非、この英文法という名の「物語」を体感していただきたいと思います。









