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英文法以前 #358

2026年4月28日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】  英文法以前

【著者】   澤井 康佑

【出版社】  インターナショナル新書

【価格】   ¥960 +税

【購入】    こちら

何かを学ぶときに最も大切なのは、今から学ぼうとしているものの全体像をとらえ、それが自分自身にとってどれほどのインパクトがあるものなのか(どの部分がどのくらい簡単なのか、もしくは難しいのか)を知ることが何よりも大切だと思っています。

つまり、「木を見る前に森を見る」ことです。

私はランゲッジ・ヴィレッジを運営する上で、英語を話せるようになりたいと考える人々に対してどのようなアプローチをしたらそのゴールにたどり着けるのかをご本人が自ら理解した上で選択していただけるよう、まずは「国内留学」と「英文法の虎ノ穴」の両方の存在意義をできる限り分かりやすく説明することに心血を注いできたつもりです。

これも私なりの「木を見る前に森を見る」の実践だと思ってきました。

本書も、英語を学び始める前に、英語の全体像をとらえ、どの部分がどのくらい簡単なのか、もしくは難しいのかを明らかにして、学習者に「木を見る前に森を見る」という姿勢をとるように仕向けることを目的としています。

では、英語の森(全体像)とはどのようなものか。

(1)文の中に現れる可能性のある文法規則のほぼ全てを正確に理解し、確実に記憶すること。

(2)読解演習を重ねて、文中に埋め込まれている文法項目を見抜ける力を養う。仮に複数の文法項目が重なり合っている場合でも見抜けるようにする。

著者は、「(1)だけでも大仕事ですが、ほとんどの英語学習者はまだここをクリアーできていません。また(2)は特に、一生かけて取り組むべきことです。英文読解、英文解釈という作業はそれほどまでに奥深く、知的で楽しい営みなのです。」と言います。

ランゲッジ・ヴィレッジに当てはめると、まずは4泊5日の「英文法の虎ノ穴」で(1)をやり切り(1回だけで完了させ)、それができた者がその知識を使ってやり切る経験(本書で紹介されているように英語の雑誌を読んだり、海外留学をしたり、ランゲッジヴィレッジのような「国内留学」をしたり)、すなわち(2)の作業を重ねていくことで自身の実力を更新していく(これには最終的なゴールはないがそれ自身が楽しみとなる)ということになるわけです。

最も印象的だった著者の英語の森の見方を挙げておきます。

それは、英語の最大の特徴がその「シンプルさ」であるということです。

これは私自身もこの特徴を最大限に活用させていただくことで4泊5日という短期間で文法を完了することを可能にしている点からもその通りなのですが、そのように読者のモチベーションを高めつつも、日本語とのギャップによる「混乱」が生じやすいという反作用も含んでいると著者は注意を促しています。

(例えば、英語は名詞も動詞も同じ形で使い、自動詞も他動詞も同じ形で使い、主語も目的語も同じ形で使う『あれもこれも同じ形のまま言う』極めて「横着」な発想からなる言語なので、学習者が自分でその都度判別する必要がある言語なのです。)

このように、日本人が英語を学ぶということがどのような森を探検するということなのか、学習前に理解と覚悟を促すことで学習者を迷子にさせない効果が期待できる一冊になっています。

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