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先生、英語ってなぜそう教えるんですか? #361

2026年5月15日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】  先生、英語ってなぜそう教えるんですか?

【著者】   仲潔/亘理陽一/藤原康弘

【出版社】  ひつじ書房

【価格】   ¥2,400 +税

【購入】    こちら

英語教師に求められること、いわゆる「指導ノウハウ」が学生の前に立つすべての英語教師に備わっているのであれば、日本の英語教育界はここまで批判の対象にはなっていないはずです。

では、日本の英語教育界には何が足りないのか?

言語教育の理論や具体的な個々の指導技術なのか?

いやそうではなく、それらの背景にある「本質」の理解が足りていないのではないか。

本書の三人の共著者はそう考え、教師を目指す学生たちがその本質の理解を実現できるような「大学教員養成課程」とはどのようなものなのかを可視化するべく、本書を書いたと言います。

具体的には、架空の大学を舞台にして、各指導課題ごとに指導教授と学生の質疑応答をまとめた「オフィスアワー編」、そこでの質疑応答に関して三人の共著者間で課題を共有し意見交換する「グループチャット編」、適切な指導のためのポイントをまとめた「ノート編」という三つの方式で可視化しています。

ちょっと厳しい言い方になりますが、本書を読んで実際に感じてしまったことなのでお許しを。

正直言って、いまさら?これが理想の「大学教員養成課程」だとするのなら、現時点での実際の現場では一体何をやっているのかと不安と憤りでいっぱいになってしまいました。

私は大学は教育系ではなく経営系ですので「大学教員養成課程」を受けた経験はありません。

それでも、自らの中学・高校での英語学習における不満点などを抱えながら、アメリカ留学を経て、私自身がもう一度中学一年のはじめて英語に出会ったときに戻れるとしたらどんな教え方をされたら理想的なのだろうかと、妄想し、仮説を立て、実験をし、修正をしながら、ランゲッジ・ヴィレッジにおける「文法講座」と「国内留学」を確立しました。

その私の目から見て、理想の「大学教員養成課程」とする本書の内容は理想でもなんでもなく、むしろ当然抑えるべきところを抑えた標準的な「大学教員養成課程」ではないかと感じました(上から目線ですみません)。

つまり、冒頭で指摘した通り、現状の「大学教員養成課程」はその標準すらも満たしていない状況にあるということになります。

現状の不満を抱えた三人の先生方がその現状に一石を投じ、教師を目指す学生に、どんな教え方をされたら理想的なのだろうかと、妄想し、仮説を立て、実験をし、修正をするという姿勢を促すことに徹した一冊なのだと思います。

 

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