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英語でケンカができますか? #343

2025年3月3日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】  英語でケンカができますか?

【著者】   長尾 和夫 トーマス・マーティン

【出版社】  角川書店

【価格】   ¥781 +税

【購入】    こちら

本書は2013年の発刊なのでここで紹介する新書としてはかなり古いものとなります。

というのも、先日、アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の間で行われたホワイトハウス内での会談、すなわち両首脳が子供の喧嘩のような発言を連発することで最終的に会談を決裂させてしまったあの「会談」のことを私の代表ブログにて「元SHOWMAN同士のゆずれない会談」というタイトルで書いているまさにその最中に、おそらく「カラーバス効果」ということもあったと思うのですが、本棚の中で「積読」状態になっている本書の背表紙に書かれたこのタイトルが目に飛び込んできました。

それがきっかけで「積読」解消に至ったというわけです。

このように「ケンカ」というキーワードがきっかけとなって本書を読むことになったわけですが、実際には本書の目的は決して私たちがこの言葉からイメージするような上記の両首脳の会談のようなものを推奨するものではありませんでした。

むしろ、それとは逆と言っても過言ではなく、「ケンカ」の定義を「問題解決のための論理だったまっとうな議論」としており、そのようなセンセーショナルな言葉をタイトルに入れることで購入意欲を煽るような少々ずるい販売戦略ではないかと思えてしまいますが、内容は非常に有益なものでした。

なぜなら、ビジネスに登場するであろう多種多様な議論を40種類想定し、それぞれの場面で頻出するクレーム、要求、申し開き、説明、提案、反論、判断、叱責、駆け引きなどの要素を含んだ臨場感あふれるシーンを題材に、「(ちょっときつ目だけど)問題解決のための論理立ったまっとうな議論」を掲載しているからです。

例によって私は、「ビジネス英語は存在しない」という考えの下、ビジネスフレーズ集や表現集の類はできるだけ避けたいということで本書をあえて「積読」状態にしてきたわけですが、上記のような偶然のきっかけで、そうではない「生活(ビジネスも生活の一部)と英語の融合」を体現した本であることを発見することができました。

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