英語の読み方 リスニング編 #315
2024年6月19日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 英語の読み方 リスニング編
【著者】 北村 一真
【出版社】 中公新書
【価格】 ¥840+税
【購入】 こちら
#251の「英語の読み方」の続編です。
前編は、「読む」ことについて日本人の多くが、大学受験でやりすぎるくらいやっていると自負をしているところに、「実はそうじゃないだろう!」と冷や水を浴びさせられるような厳しさがあったわけですが、最終的にはこの「読む」という技能がこの四技能の中で圧倒的に「自学自習」がやりやすいものであるという理解の下、初心に戻って正座して読むことになりました。
逆に言えば、「話す」と「聞く」の二技能については、圧倒的に「自学自習」が難しいということになり、だからこそランゲッジ・ヴィレッジのような「国内留学」の存在意義がそこにあるともいえると思います。
それに加え、著者は本書においてまずは「読む力」を鍛えることを何よりも優先し、その力の上に「聞く」と「話す」の両能力の鍛錬をするという「順序」を遵守することの重要性を明確に訴えます。
つまり本書は、リスニングへの応用を念頭に置いて作られた「リーディングの本」ということになります。
具体的には、ニュースや映画予告編、有名人のスピーチなどを教材に、リスニング力向上のポイントを丁寧に指南してくれています。
この「順序」を大切にするという姿勢は、語学の学習にとって何よりも重要なことだという点で私も100%同意するところです。