英語学習2.0 #280
2022年9月4日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 英語学習 2.0
【著者】 岡田 祥吾
【出版社】 角川書店
【価格】 ¥1,400 + 税
【購入】 こちら
著者はマッキンゼー出身で英語コーチングプログラム「PROGRID」(プログリッド)を運営されている岡田祥吾氏です。
私は、英語教育業界は他の業界に比べて効果の再現性が非常に低い、もう少しはっきり言えば、「これをやれば確実に効果が出る」という確証をもって運営されている企業が飛びぬけて少ない業界だと思ってきました。
なぜなら、それぞれのメソッドに対しての「哲学」がない状態で事業化してしまっているケースがあまりにも多いからです。
この「哲学」の定義については前回「英文法を哲学する#279」でも確認しましたが、突き詰めて言えば「根本原理の追求」だと思っています。
私は今まで何度もランゲッジ・ヴィレッジの「文法講座」と「国内留学」そして「SEACTテスト」の組み合わせは、殊、日本人の英語学習においては間違いなく「根本原理」に則ったものであると主張してきました。
しかし、その主張はランゲッジ・ヴィレッジだけが唯一の「最適解」であるというものではありません。
実際に、私はランゲッジ・ヴィレッジ以外にも「根本原理の追求」を経て導き出されたであろうサービスとして「本質を突いたサービス」(オンライン英会話)としてレアジョブさん、「英会話コーチング」というスタイルのトライズさんの事業を挙げてきました。
著者の運営する「PROGRID」(プログリッド)はトライズさんと同様の「コーチング」というスタイルで非常に高い成果を上げられており、本書ではその事業の詳細を明らかにされています。
コーチングという受講者に伴走をして最後まで責任をとるというスタイルをとっているだけあって、その「根本原理の追求」の度合いは非常に深いものがあると感心し、多くを参考にさせていただきました。
もちろん、ビジネス的には我々ランゲッジ・ヴィレッジの競合であることは間違いないことですが、しかしこの業界において「哲学」をもって共通の問題解決にあたろうとする企業の存在を知ることによって「戦友」を得た気持ちになることができます。
「これをやれば確実に効果が出る」という確証をもって運営される企業として、彼らに負けないよう精進していきたいと思います。