
音読王 心にきざむ英語の名文 #316
2024年7月13日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 音読王 心にきざむ英語の名文
【著者】 井上 一馬
【出版社】 小学館
【価格】 ¥1,600+税
【購入】 こちら
お会いしたことは一度もありませんが、著書を読んだだけで、その「英語との向き合い方」に関して心からの敬意を払わざるを得なくなってしまった方に、井上一馬氏がいらっしゃいます。
この書籍紹介ブログにおいてもすでに#14「英語できますか?」と#314「英語の種あかし」の二冊をすでにご紹介していますが、今回ご紹介するのは「音読」の教材本です。
教材本なので「英語との向き合い方」とは直接関係ないかなと思って、購入してから読むまでに時間がかかってしまったのですが、読み始めてすぐに、これこそが本来あるべき「英語との向き合い方」に私たちを導いてくれる一冊なのだと確信させられてしまいました。
「音読」が英語学習に有益であるということは私がお伝えするまでもなく、誰もが否定できない、もはや自明ともいうべきことでありながら、それを「続ける」ことは非常に困難なことだと多くの方が実感されているはずです。
なぜなら、それを続けるためには、音読する対象が多くの人にとって「読みたくなるもの(記憶したくなるもの)」であること、またその対象が「ある程度まとまった数確保できている」ことの二つの要件を満たす必要があるからです。
この「音読王」はまさにその二つを完全に兼ね備えています。
本書を開くとまず一番初めにキング牧師の「I have a dream.」、三つ目にケネディ大統領の
就任演説の「Ask not ・・・」が目に入ってくるといった具合です。
これらのような暗唱出来たらかっこいいだろうな~と思えるスピーチ原稿から、「She sells seashells bythe seashore・・・」などの早口言葉、「アンネの日記」や「ガリヴァー旅行記」など誰もが知っている読み物などが、そのままではなく、内容の一番濃い「サビ」の部分を上手に切り取って掲載されているのです。
今回も、著者が「英語との向き合い方」に関してとことんセンスのいい方であることを再確認させられました。