「日本人と英語」の社会学 #126
2015年9月12日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 寺沢 拓敬
【出版社】 研究社
【価格】 ¥2,600 + 税
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#124の「英語化は愚民化」の中で、「経済は経済の専門家が政策を考える。法律は法律の専門家が考える。これらは当たり前の話だと思われますが、これが日本の教育、特に外国語教育の話となると、突然に当たり前の話ではなくなってしまいます。」ということで、「思いつき政策」が横行する日本の英語教育に対する批判をご紹介しました。
本書は、このような「思いつき政策」に対処するための処方箋として「データ」を提示してくれています。
自らの家庭生活、ビジネス、社会的活動、あらゆることについて、「思いつき」で対処しているということが多いということに気づかせてくれます。
ただ、同時に「データ」はあくまでも、非常に限定された前提でのものに過ぎないわけですから、それには限界があるということもしっかりと理解しなければならないということも改めて意識させられました。
つまり、結局は、その「データ」を基に総合的に合理的に判断する人間の力ということになるということです。
ですが、その合理的判断は間違いなくその「データ」の豊富さに支えられるものであることは間違いなく、英語を仕事にするものにとって大変にありがたいものです。
文責:代表 秋山昌広