わたしたちの英語 #226
2019年9月15日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 わたしたちの英語
【著者】 宮武 久佳
【出版社】 青土社
【価格】 ¥1,500+ 税
【購入】 こちら
普通の日本人が英語を自分の口からコミュニケーションのために発した正味の時間はどれくらいか?
普通の日本人が一人で飛行機に乗った時に、隣の人とコミュニケーションをとる頻度はどれくらいか?
日本人はそもそも、英語とか日本語とか、言語の種類に関わらず、母国語である日本語でもコミュニケーションをとることを極度に避けたがる人たちである。
このことを著者は、私たち日本人に対して冒頭から嫌というほど突き付け、これからのグローバル社会を生き抜くためには、この「普通の日本人」の性質を改める必要性を強く訴えています。
その意味で、本書は日本人の「英語」ができないという表面的な事象を、「言語」という視点ではなく、純粋に日本人の「コミュニケーション」が絶望的に欠乏していることがその根本であると私たちに気づかせようとしています。
そして、その根本の部分を修正していくことをグローバル社会での私たちの存在確立のためのスタートとすべきことが、遠回りのようで実は私たちにとってそのための最短距離であることを認識させてくれます。。
悔しいけれども、悲しいけれども、それは事実だと思います。
文責:代表 秋山昌広