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英会話の正体 #2

2014年5月9日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

英会話の正体

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【書籍名】  英会話の正体
【著者】   山本 大
【出版社】  国際語学社
【価格】   ¥1365(税込み)
【購入】    こちら

久しぶりに「これは」という英語関連書籍に出会いました。

山本大さんという方の「英会話の正体」という本です。

英語をしっかり話せるようになるための本音の指南書です。

私は、ある程度論理的な頭を持った人間がしっかりとその目標に向かって取り組めば確実に成果がでるという確証、すなわち「処方箋」を持っていると自負しています。

実際に、ランゲッジ・ヴィレッジはその処方箋に基づいて成果を出し続けています。

しかし、これだけ情報が豊かに出回る社会であっても、実際には「英語ができない」患者だらけです。

英会話業界というところが「商売」と密接に結びついてしまって、「売れる」ためには本音を言うべきではないというスタンスだからじゃないのか?と勘ぐってしまうほど、いい加減なことを言う人たちが目立つように感じていました。

しかし、この本の著者は違いました。

本音で語っています。そして、全てとはいわないまでも大方、的を射ていると思います。

私自身も英語業界に身をおきながら、その常識に反する本音を言い続けてきたつもりですが、何か戦友を見つけたような気分になりました。

私はいつも「ビジネス英会話なんてない」と訴え続けてきました。なぜなら、「ビジネス英会話」などという適当なパッケージにして中身のないものを売りやすいから売るというスタンスに我慢ならなかったからです。

ビジネスは、日常生活の中に包含される概念です。日常生活を送る上での英会話能力は、スピーチコンテストのように予め準備しておくことで対応できるものではなく、アメーバーのようにしなやかなものでなければなりません。

しかも、ビジネスの概念は、日常生活のそのまた一部ということになるので、英語が必要なビジネスマンが身に着けなければならないのは、あくまでどんな状況にも対応できる「日常英会話力」でしかないのは当たり前です。ですから、日常生活という「全て」ができるというすごい人は、もう十分ということを言いたいのです。

でも、それでは忙しいビジネスマンには敬遠されてしまい、商売的には機能しないと考えられてしまいます。そこで、「ビジネス英会話」というパッケージ商品を売ろうというスタンスにどうしてもなってしまうのです。

そして、そのネーミングを見たビジネスマンは「日常英会話」などというものはビジネス英会話よりもレベルの低いものなのだという間違った認識をもち、自分はビジネスマンだから「ビジネス英会話」が必要だと思い、受講します。

でも、当然、スピーチコンテストとは違い、実際のビジネスの場所では、紋切り型のビジネス英会話講座では、習ったことと同じ状況になどなろうはずもなく、撃沈します。

筆者はこのことを次のような表現を持って訴えていました。

「英会話の目的は、今自分が日本語で楽に言えることを英語でも同じように楽に表現できるようになること。また、日本語で説明されれば簡単に理解できることを英語で説明されても簡単に理解できるようになることです。」

正解!

過不足のないすばらしく完璧な定義だと思います。

 

文責:代表 秋山昌広

 

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