英語オンチが国を亡ぼす #112
2015年5月19日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 英語オンチが国を亡ぼす
【著者】 寺澤 芳男
【出版社】 新潮OH!文庫
【価格】 ¥543 + 税
【購入】 こちら
#111の「あなたは英語で戦えますか」の著者である鈴木孝夫氏をはじめとする日本の多くの言語学者が、英語は「必要な人」が「必要な程度」できるようになるべきで、教育もその必要性に柔軟に対応できるように設計されるべきとして、強制による現在の「広く浅い」仕組みから、選択制の「狭く深い」仕組みへの変更をすべきだと主張されています。
私も、総論としてはその考えに賛成です。
本書は、その「必要な人」、すなわち日本のリーダーの英語がその「必要な程度」に達していないという点を明らかにして警鐘を鳴らすものです。
一方で、私はこの書籍紹介ブログにおいても「日本人が英語ができないということは贅沢なことだ。」という主張を紹介したりもしていますが、それは「一般的」日本人に関することであって、リーダーに関しては最低限、「たかが英語」くらい求められるのは当たり前の話ではないかというわけです。
至って、当然のことだと思います。
最後に、著者の辛辣かつごもっともな言葉で閉めさせていただきます。
「世界には英語が話せなくて臆しているリーダーなぞ、日本をおいて、ほかにはもういない。日本のリーダーだけが、いらぬプレッシャーを感じて小さくなっている。黙して語れぬリーダーが、国を誤らせる。」
文責:代表 秋山昌広