全解説 英語革命2020 #184
2018年5月22日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 安河内 哲也
【出版社】 文藝春秋
【価格】 ¥1,400 + 税
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いままでランゲッジ・ヴィレッジのブログでは、2020年に大学入試の大改革が行われることについて何度も取り上げてまいりました。
その中で私は強くその改革に反対の主張を展開してまいりましたが、反対派が反対派の意見ばかりを取り上げるというのはフェアではありませんので、ここで推進派で社会的にも非常に影響力のある東進ハイスクールのカリスマ講師としても有名な安河内哲也氏の著書をご紹介します。
著者は、予備校の講師として民間英語教育として長年活躍され、また文部科学省の諮問機関である「英語教育の在り方に関する有識者会議」の委員を務めるなど、民間の立場と公の立場を自由に行き来されています。
その中で、両方の立場からの主張をよく整理されながらも、最終的には公の既定路線推進の「バランスの良い」擁護者としてふるまうことをご自身で決められていることが本書を読んでみるとよく分かります。
私のような明確な反対論者からすると、その彼の姿勢に対してある種複雑な感情を持たざるを得ないのは事実です。
ですが、2020年の大改革が制度として始まることが決まった以上、その推進派の中での制度の「課題」を明らかに認識されている著者のような存在はある意味で貴重だと思っています。
2020年の英語改革はなぜ行われるのか、その目的、その課題というものを整理することができる一冊です。
文責:代表 秋山昌広