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PRESIDENT (プレジデント) 2015年 9/14 号 #129

2015年11月21日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

プレジデント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【出版社】 プレジデント社

【価格】  ¥694 + 税

【購入】   こちら

この手の雑誌は、何としても売れなければならないという、本来的な目的を有しているので、どうしても本質とはずれているけれども、世の中が欲している情報、例えばTOEICの点数を手っ取り早く上げるテクニック的な話題が多くなってしまいます。

ですが、時々、きらりと光る本質的な記事を見つけることができます。本号の中に、冠詞「aとthe」の違いについて非常に分かりやすく書かれている記事がありました。

このテーマは日本人にとって非常に感覚として理解しにくいものです。そもそも、そのような考え方が日本語に存在しないということがその一番大きな理由ですが、もう一つ、その説明がしっかり行われることがないということもあるかと思っています。

日本の学校では、「aとthe」について、前者は話題に初めて出てきたときに付け、後者は二度目以降に出てきたときに付ける。というような説明がされることが多いようです。

しかし、これでは感覚的に理解することなど無理です。感覚的に理解できないものを、会話の中で自然に使用することなどもっと無理です。

本号の記事には、この件について、以下のような解説がありました。

「相手の頭の中を想像する」

つまり、自分の頭の中にあるイメージと相手の頭の中にあるイメージが共有されている場合に「the」を付け、されていない場合には「a」を付ける、というわけです。

私は、自分の主宰する文法講座の中で、基本的には少なくとも「自分の頭の中のイメージ」がある場合を強調して講義をしています。なぜならば、人間の相手とのイメージ共有は、非常に不安定だからです。

「あのあれをあれしてくれ、、、」などという意味不明の発言は、この不安定さによって引き起こされているわけです。つまり、あくまでもその人の頭の中では、そのイメージは相手にも「共有されている」ことになっているわけです。

ですから、結果的には、少なくとも「自分の頭の中に具体的なイメージがあって、あわよくば相手もそれを持っているのではないかと自分が思った」場合というのが正しい表現になるのではないかと思います。

これらは、実際には、たくさん失敗して体で理解する必要があります。英語を使う環境が非常に重要な分野と言えると思います。

 

文責:代表 秋山昌広

 

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