日本人と英語

留学の効果はどこで決まるか

2018年2月2日 CATEGORY - 日本人と英語

前回に引き続き、「英語はメンタルで決まる」から、トピックをピックアップしてみたいと思いますが、今回のトピックは、「留学の効果」の決定ポイントについてです。

前回の記事にて、「英語学習には頭の良さは関係ない」のは英語が、いわゆる「学問」ではなく、どちらかというと「スポーツ」に近い性質を持っているとを意味するからだと言いました。

そのため、必要最低限のルールを覚えたら、あとは実際に体(口)を動かす、すなわち記憶したものを「使う機会」を大量に確保することが重要だとも。

その「使う機会」を大量に確保する方法として、「海外留学」があります。

しかし、著者は特に社会人の海外留学について以下のような厳しい評価をされています。

「私は学生の留学には肯定的ですが、社会人の留学については、英語力アップの点において学生に比べ効果が薄いと考えています。その理由に宿泊先の問題があります。学生の場合、宿泊先としてホームステイが一般的でが、社会人の場合はホテル滞在が主流です。その理由は、ある程度年齢を重ねていて自分のスタイルを確立している社会人はホームステイ受け入れ先から敬遠されるからです。」

私が、アメリカに留学したのが大学2年生でしたから、ホームステイを選択できたのはかなりぎりぎりのところだったかもしれません。

しかも、逆に大学2年生というある程度自分のスタイルが確立されつつあった段階にその経験ができたからこそ、客観的に見えてきたものがあったと思い、本当に良かったと思っています。

そして著者は以下のように続けます。

「留学経験のある学生に留学前の想像とは違う点について尋ねると、その多くが『学校内で出会う現地人が少ない』と言います。近年では、英語圏と言っても中国・韓国などのアジア圏からの留学生が急増しているため、せっかく海外留学しているのに、学校では現地の人と英語で話す機会が少ないのです。そのため、留学中に英語力を伸ばすためには、現地人のホストファミリーの下に宿泊し、食事も彼らとともにとり、電子レンジの使い方からネットの接続方法まで彼らと常にコミュニケ-ションをとりながら、問題をクリアしていくことこそがポイントとなります。留学の最大のメリットは学校外の時間の多くを占めるホームステイ先での時間にあるのです。」

このメリットについて、私ほど体感的に理解している人間はいないと自負しています。体感的にですが、学校にて学んだことの価値を1とすると、私にとってのホームステイでの経験価値は9もしくはそれ以上だと思っています。

今のランゲッジ・ヴィレッジがあるのも、その実感に基づいたからこそですから。

ただ、私としては、そのようなホームステイでの経験と言えど、もっと密度を濃くすればまだまだ効率性としては高められる余地があるはずだと考えました。

そして、その高密度の経験価値を、実際の海外留学では得られにくい、社会人の方々にも享受しやすいようにしようと考えました。

それが、現在の「国内留学」という形です。

ですから、ランゲッジ・ヴィレッジの国内留学は、海外留学の代替サービスだと言われることに、あまりうれしさを感じません。

むしろ、そのエッセンスをギリギリまで高めた最高純度の「海外留学」を国内で実現したものだと考えています。

特に、社会人の方についてはこの点についてあらかじめご認識いただきたいと思います。

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