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持続可能な生活

2016年4月8日 CATEGORY - 代表ブログ

持続可能な生活

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。

私はこのブログで、資本主義経済システムは永遠に続くものではないということは、多くの経済学者が主張することで、それは多くの人が認めるところではあるけれども、ではその先にある具体的なシステムを見せてくれる学者はいないということが大きな問題だということを何度も書いてきました。

2016年4月3日の日曜日のテレビで、この問題への答えになる可能性のあるスタイルを見せてくれる2つの番組が放映されました。私も本当にたまたま目にしたわけであって、また局も違うので本当に偶然だったと思うのですが、本当にびっくりしました。

ひとつは、フジテレビのMr.サンデー、そしてもう一つはTBSの情熱大陸です。

前者で紹介されたのは、「世界で最も貧しい大統領」と言われるウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の国連での「持続可能な社会」についての演説をノーカットで紹介したものです。

これについては実際の演説を聞くことを超える説明はあり得ないと思うので、こちらを是非ご覧ください。

 

後者は、元朝日新聞論説委員の稲垣えり子氏。アフロ頭がトレードマークのお姉さまなのですが、この方2016年1月に朝日新聞を退職された後、「持続可能な生活」を送っているということで、その日常を情熱大陸が密着したというものでした。

稲垣えみ子

 

 

 

 

 

 

これが本当にすごいのです。

朝日新聞を退社して給料が途絶えたので、家賃を圧縮しなければならず、古くて小さい家を見つけて引っ越したそうです。その引っ越した家が狭いので家電製品とかを全部処分し、物がない生活に。また、ご飯も週に一回だけ炊いて、それを日が立つにつれて食べ方を変えることで対応し、最終的にはおじやにして、最高においしい!ということでフィニッシュ。しかも、道端に生えていたヨモギをその薬味として利用する徹底ぶりです。

また、電気も最低の5A(アンペア)契約で2Aくらいしか使っておらず、明かりの電灯を1個2個つけてラジオを使うくらい、テレビは見ないというものです。

これにかかる、1ヶ月の電気代がなんと232円。

このような生活は、東日本大震災の福島第一原発事故がきっかけだったらしいのですが、実際にやってみると案外苦も無くできてしまう。そして、それは決して貧しい生活ではなく、狭い家を広く使えて、逆に凄く快適だということのようです。

前者にしても後者にしても、その背景にある考え方として見えてくるのは「使い捨て・浪費」からの脱却は、「貧困」とは違う。ということ。

逆に言えば、持続可能性の見いだせない「使い捨て・浪費」からくる「便利」は「幸福」とは違う。ということです。

「貧乏」を楽しんで、自分の生活が持続可能性のあるものだということを自覚しながら生活をおくることは「幸福」につながるということをこの二人から教わった気がします。

「貧乏」と「貧困」の違いは、まさにこの2つの視点を明確に意識することで我々は理解ができるようになるのではないでしょうか。

資本主義経済システムの次にくるシステムはまさにこの「持続可能な社会」を「幸福」と両立させる仕組みに他ならないと確信しました。

 

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