昨今のグローバル化の波は、日本企業が初めて体験する本当の意味での「英語の需要」を生み出しました。それは、以前であれば企業の「英語の需要」は、入社時点で英語が得意だった社員さんが満たすべきものでしたが、今ではもはや、全く英語を仕事で使うなど考えたこともなかった社員さんですら満たさなければならないということを意味します。

しかも、学生とは異なり、その需要を満たすために許されるトレーニングの時間は非常に限られています。ランゲッジ・ヴィレッジの国内留学は、それを1週間~2週間という短期間で実現することができるため、まさにビジネスマンにこそ必要とされる英語教育システムだと言えます。そのシステムがどのようにそれを実現するのか、実際に皆様にご参加いただく前にきちんとしたイメージを持っていただくために、以下に詳しくご説明いたします。

「交渉相手の反応に合わせて英語を駆使する力」の向上のために

まずは、質問させてください。あなた、もしくはあなたの会社の社員に対してランゲッジ・ヴィレッジを通して求めるのは「ビジネス力」でしょうか、それとも「英語力」でしょうか。もし、前者であったら残念ながらLVがお役に立てることはほとんどないということになります。LVは英語力向上のための環境を提供する場であって、ビジネス力自体を向上させる場ではありません。

ですので、私たちに求められていることは、受講者のビジネス力は必要十分なものであると仮定した上で、そのビジネス力の元となっている日本語によるコミュニケーション力に英語でのコミュニケーション力を近づけることだと考えています。研修を検討する前にこのことをはっきりさせていただきたいと思います。この点をあいまいにすることで、非常に多くのビジネスマンが英語研修にかける時間とコストを非効率なものとしてしまっているのです。

ビジネスを定型化することのワナ

LVにおける時間はすべて「生活と英語の融合」というコンセプトで作り上げられています。この「生活」と「ビジネス」という概念をまったく別物として捉えている人が日本においては非常に多い現実があります。「日常英会話」「ビジネス英語」「ビジネス英会話」という言葉の存在自体がそれを表しています。すなわち、「ビジネス」という概念を「定型化」して、パッケージ商品にしようとする傾向がそれらの言葉によく表れています。

ビジネス英会話を定型化することは、提供を受ける側としては受け入れやすく感じられます。これさえ身に着ければOKといわれれば人間は気持ちいいものだからです。そうなれば、多くの英会話業者は求められたパッケージ商品を当然にして提供します。

しかし、その結果はどうでしょうか。英語研修にかける時間とコストの割に満足のいく結果が得られないことは明らかです。ビジネスを定型化するということは、ビジネスはスピーチコンテストに近いものだと考えることだと思います。事前に言うべきことを定型化し、それを何度も練習して、舞台の上で再現する。これであれば、定型化の力を最大限発揮することができます。しかし、実際のビジネスはどうでしょう。こちらが事前に準備したとおりに交渉が進むことなどありえないということはビジネスマンであれば誰でも分かっているはずです。まさに、「生活」の中で起こることすべてが予期しないことであり、そのつど適切に対処することの繰り返しであるのと同じことです。すなわち、ビジネスは生活の営みの一部であるといえます。

ビジネスを定型化することのワナ

このように「ビジネス」の概念は完全に「生活」の中に取り込まれます。しかし、それが図1で表現されているようなはっきりとした境界線が存在せず、図2のように、まるでアメーバーのように変化をしてしまう概念として認識するべきです。多くの皆さんが欲している「定型化」されたビジネス英会話は、「定型化」されているがゆえにアメーバーのように変化するビジネスでは「使えない」ものとなってしまうのです。

ですから、LVの国内留学研修で実現すべきことはただ一つ、定型化されていないどのような状況にも対応できる「しなやかな英語力」を身に着けさせることです。実はこれを実現することはそれほど難しいことではありません。その理由については「LVの国内留学のコンセプト」をご参照ください。LVでは、このコンセプトに基づいて「しなやかな英語力」を養成するための様々なレッスンを自ら開発しています。

LVはその経験を積み上げる環境を国内留学(英語合宿)という形で提供します。この国内留学の効果を実感されているビジネスマンの方にインタビューにご協力いただきましたので是非ご覧下さい。

インタビュー

津久井利広さん 日本全薬工業株式会社

Q LVを英語研修先に選んだ理由は何ですか?

これまでいくつかの英語研修を試みましたが、どれもこちらの想定する成果を上げることができなかったため、英会話力を身につけるには集中的に英語環境に身を置く必要があると考えました。そこで、国内留学(英会話合宿)という仕組みを選択し、なかでもLVさんでの学習の特徴である、「英語を話している時間が非常に長くなる」ことを重視させて頂きました。

朝食の時間から夕食後まで集中して「英語を使う」時間の提供をして頂くことは非常に大きなポイントだったと思います。

Q 御社は福島県の企業様ですが、静岡県のLVは遠すぎることはありませんか?

いいえ。新幹線で3時間程度ですので、その移動の間、車内で英会話の勉強を行い英語に頭を慣れさせるには丁度いい時間だと考えております。また、普段目にすることの出来ない富士山を非常に近くで目にすることができ、いい気分転換にもなりました。

Q あなたの会社が企業としてあなたに期待する具体的な「英語能力」とはどの様なものですか

外国の企業や研究機関との連携がございますので、外国人の方々が来社された際に必要な英語での日常会話能力はもとより英語で会議を行っても支障なくコミュニケーション出来ることが望ましいと考えられます。また、私の職場においては英語論文の作成や学会等において英語でのプレゼンテーションを行えるような能力を必要としております。

Q 今回の滞在で3回目となりますが、具体的な成果というものは感じてらっしゃいますか?上記の会社の期待と関連してお答えいただけますか?

頭を英語に慣れさせることを第一の目的に、主に海外出張の前や英語での会議やプレゼンテーションの前などに行かせて頂いております。交渉方法やプレゼンテーション方法等も学習できるので非常に効果的だと思います。また同時に、講師の方々やスタッフの方々が非常に親切でリラックスしながら学習できるのもありがたいです。

Q あなたの会社が企業としてあなたに期待する具体的な「英語能力」とはどの様なものですか

今までは、ビジネスで想定されるような問答をできるだけ多く覚えることが重要だと思っていたところがあります。

まさに「ビジネス英会話」を求めていたのだと思います。しかし、LVでの生活を一定期間過ごすと、それでは対処のしようがないということが体感的に分かってきます。

そうではなく、自分が持っている英語を自在に操れるようにするトレーニングが必要です。

それには、「英語を学ぶ」ではなく「英語を使う」という経験をどれだけ積むかということに尽きると思います。とはいえ、LVではビジネスマン用に英語でのプレゼンのレッスンなどもしっかりと組み込まれているので安心して受講することができます。

ビジネスマン向け「中学3年分の文法を2泊3日で血肉にする『生』講座」合宿について

無料のウェブ講座については こちら をご参照ください。

実際の様子についてはこちら です。

本校の国内留学合宿への受講者には中学3年分の英語知識が最低限必要となります。このレベルをクリアされているかいないかで合宿効果の発現に非常に大きな差が生じることが経験上明らかとなっているからです。今まではそのようなケースについてはすべて自らの努力でそのレベルに達してからの合宿参加をお願いせざるを得ませんでした。しかしながら、最近では急激なグローバル化ニーズによって、このレベルに達していない社員様に対しても短期間で「英語を使う力」を身に着けさせることが至上命題であるような企業様も多く見受けられるようになってきました。

そこで、本校では文法の体系的な知識がほとんどない、具体的には英検3級満点合格、TOEIC450程度に満たない方に対して「中学三年分の文法を2泊3日で血肉にする『生』合宿」を新設しました。この講座では期間内、早朝から深夜まで講師が付きっきりで特訓を行います。この2泊3日の講座を修了後に合宿に連続参加することで、知識ゼロからの飛躍的な向上を最短1週間(7泊8日)からという短期間で達成することができるようになります。このような事情をお持ちの場合には是非、当講座の受講をご検討ください。

文法合宿受講上の注意点

文法講座については、文法知識ゼロの方を2泊3日で中学三年分の文法を実際に会話に結びつけるレベルにまで向上させることを目的としていますので当然ですが文法知識がゼロであっても問題ございません。ですが、単語知識もゼロですと、講座内のトレーニングを行うことができないので、目的を達成できません。例えば、中学時代からまったく英語の学習をしておらず、ほとんど英単語を知らないビジネスマンの方、もしくは中学一年在学中で中学一年生で学習する英単語をマスターしきれていない方については、事前学習教材をお渡ししておりますので、必ずそちらの学習目標を達成してから参加されますようお願いいたします。

事前学習教材

① 単語リスト
② 付属発音確認音声ファイル

*これらの教材は申込書に対する確認書類とともに受講者さまにお渡しいたします。

合宿の効果測定および合宿後学習指針確立のために

当ページにて説明したようにランゲッジ・ヴィレッジの研修は、実際に「英語を使える力」を伸ばすためのものとなっているため、TOEICなどの既存のテストでは受講者の「英語を使える力」を測定しきれないことが問題となりますので、併せてSEACTテストを受験されることをお勧めします。また、SEACTテストで英語でのやり取りの「修羅場体験」をすることで、ビジネスでの英語の活用の本質がよく分かるようになるという副次的効果も期待できます。