LVの国内留学の本質は「英語を使う場所」の提供だということは繰り返し述べてきたことです。このことを徹底し、最大限の効果を発揮するためには皆様にもその本質にのっとった心構えを持っていただくことが重要だと考えています。そこで、以下に基本となる7つのポイントとその考え方について説明させていただきます。

1. 辞書は極力使わない。講師から英語で聞き出すクセを。

1. 辞書は極力使わない。講師から英語で聞き出すクセを。

日本人は「分からない単語があったらすぐに辞書で調べなさい!」と子供のころから言われ続け、そのようにすることで褒められることはあっても、「辞書は極力使うな!」といわれることには疑問を覚えるのがほとんどだと思います。

もちろん、ご自宅で自習するときにも辞書を使うべきでないといっているわけではありません。

ただ、LVに滞在中はそれをお勧めしないということです。なぜなら、「生きた辞書」である外国人講師をどんどん活用してほしいと思っているからです。自分が言いたいけど言えない単語に出会ったとき、自らの知っている知識を総動員して、その言えない単語を外国人から引き出すという作業は、外国語の学習の中で最も学習効果の高いものであると考えています。その効果が非常に高いため、ご自宅でもそれに近い体験をしていただける「しなやか英語辞典」も運営しているくらいです。もしご興味があれば是非こちらもご確認ください。

2. 小さな間違いをすることがNGじゃない。会話が続かないことこそNG。

2. 小さな間違いをすることがNGじゃない。会話が続かないことこそNG。

これには、二つの意味があります。一つ目は会話の流れを重視すること、そして二つ目は本来その必要はないと考えていることです。本来中学3年レベルの知識があれば、間違いのない文章を作ることができます。しかし、会話になるとできない。でもそれはアウトプットの経験がないために正しいものを瞬間的に出すことができていないだけなのです。実は間違えた後、頭では自分が発した文章が間違いかどうかは分かっているはずです。

逆に、それが分からない場合にはインプット学習がまだまだ足りないと思ったほうが良いかもしれません。ですから、LVでは一回一回会話を区切ってしまうのではなく、会話を続ける中で自ら改善していくことに集中してほしいのです。

3. 会話のレッスンが最上級のレッスンだと考える。

3. 会話のレッスンが最上級のレッスンだと考える。

LVのレッスンは基本的にそれぞれ強化すべき項目テーマをもって作られています。ただ一つだけ、あえてテーマを持たせず、その場で講師と生徒が作り上げていくレッスンがあります。それが、「会話レッスン」です。自らテーマを決めたり、沈黙を破ったりして主体的に参加する力はコミュニケーションの最も重要な要素です。なぜなら、テーマの定まらない会話をうまくこなす能力はその他のレッスンで鍛えられる要素を総動員すべき包括的能力だからです。

しかし、日本人が最も苦手とするものでもあります。このことを克服しない限り、いつまでたっても「いつも会話の端にいる日本人」から脱却できません。「テーマを講師に決めてほしかった・・・」という事後の感想は絶対になしでお願いします。一日6時間あるうちの1時間はこのレッスンを組み込むようにしています。この時間だけは、全員が意識をして「しつこいほどの主体性」を意識する時間としてください。

4. 講師を使い倒す。しつこい生徒こそ大歓迎。

4. 講師を使い倒す。しつこい生徒こそ大歓迎。

実際の海外留学では、現地の人を捕まえてしつこく話し続けることは、日本語を教えるなどの交換条件のような形でなければ継続してその状況を維持することはあり得ないと思います。ところが、LVでは、すべての外国人講師が仕事としてそのことを当然のこととして受け入れます。むしろ、しつこい生徒こそ大歓迎と考える講師ばかりです。

なぜなら、英語の上達にとって最も重要な要素が「積極性」であり、それを最も引き出せる環境の提供がLVの存在意義とされているからです。このコンセプトを理解した者だけが講師として採用され、そのことを前提とした研修を受けています。ですので、遠慮はいりません。どうか、講師を使い倒すことにチャレンジしてください

5. 世界各国のなまりを言い訳にしない。

5. 世界各国のなまりを言い訳にしない。

最近では、講師の大半が北米出身となってきていますので講師の「なまり」を気にされることはほとんどなくなってきましたが、LVの開業当初はオーストラリア人の割合が多かったこともあり、「なまり」を気にされる方も少なくありませんでした。

しかし、英語の「なまり」を気にするということは、英語学習者の姿勢としてあまり褒められたものではないと考えています。むしろその考え方は、健康的な英語習得を妨げるようにも考えられます。

英語はグローバル言語です。もはやネイティブだけのものではなく、世界中の人間がコミュニケーションをとるためのツールにすぎません。そして、日本人にとっての英語学習は、ほぼ100%グローバル言語としての英語を身に着けるということを意味します。であるならば、英語学習者のあるべき姿勢はただ一つ、英語学習の本質をとらえ、環境を最大限活用することだと思います。ですので、この議論はいつもこの言葉で終わりにするようにしています。「アメリカの大統領とイギリスの女王とオーストラリアの首相が会合を持った時、彼らの英語に支障が生じることがないことは明らかです。」

6. すべての時間を意識して。レッスン以外の時間のほうが貴重だと思って。

6. すべての時間を意識して。レッスン以外の時間のほうが貴重だと思って。

LVでは一日6時間のレッスンがあります。それ以外に、休み時間、朝昼夕の三回の食事の時間にも外国人講師が同席します。つまり、少なくとも朝の8:30から夕食終了の18:30頃までは「英語を使う」環境が確実に確保されているということです。

他のルールのところでも何度も出ていますが、英語の上達にとって最も重要な要素は「積極性」です。

このことからすると、レッスンは主体的に参加するのは当然だとしても、環境を最大限に活用するという観点からは、レッスン以外の時間にも「積極性」を意識的に発揮して外国人講師を使い倒すことがカギになると思っています。また、レッスン以外の時間はレッスンの中では出てこないような「生きた英語」の宝庫でもあると思っています。たとえば、食事中こんなケースに遭遇した場合、その瞬間は非常に充実した「生きた英語」の獲得チャンスだと思うのです。「あっ!ケチャップがシャツについちゃった。どうしよう~これ落ちるかな~?」こういう状況の中でその発言を外国人講師の前でチャレンジしてみることの重要性を是非ご理解いただければと思います。

7. 合宿終了後の「もっとこうしてほしかったのに」は絶対なし。

LVでの滞在には授業料はもちろんのこと、会社を休んだり、貴重な休暇を利用したりと少なくない犠牲を払うことが必要となると思います。そのような貴重な時間を一瞬たりとも無駄にしてほしくないということがLVの強い希望です。LVの国内留学の本質は「英語を使う」環境の提供です。その環境を最大限に活用するには、何度も言いますが「積極性」を意識的に発揮することです。具体的には上記のルールを意識して参加していただくことだと考えています。是非、「しつこいほどの積極性」を発揮して、自ら講師を使い倒すという姿勢を維持してください。そして、すべてが終わった後に「もっとこうしてほしかったのに・・・」という感想を持たれてお帰りになることだけは絶対にないようにしてください。