レッスン作りのポイント
これらのオリジナルレッスンはどのように作るべきなのか、実はこのテーマは非常に重要でなおかつ矛盾をはらんだものとなります。というのは、日本人の弱点や強化すべき点については日本人である我々日本人スタッフが一番よく理解しています。
しかし、私たちがレッスンを作り上げようとすると、感動を与えるほど素晴らしいものになることはほとんどありません。
これは、日本人がいつまでたっても使える英語を身に着けさせる仕組みを構築できないという歴史の証明かもしれません。ですが、逆に初めから外国人講師にレッスンのコンセプトおよび構成から作成させると必ずといっていいほど、ポイントのずれたものとなってしまいます。そこで、私たちLVでは、この矛盾を解決する方法として以下の方法をとることで両者の長所を引き出し、なおかつ両者の短所を消滅させることに成功しています。
- POINT1レッスンのコンセプトと構成の枠組み作りは日本人スタッフによって行う
- POINT2日本人スタッフがそのコンセプトと構成の枠組みのポイントを外国人講師に理解させる。
- POINT3その理解に基づいて外国人講師が日本人の苦手なインターラクティブなレッスン案を作成する。
- POINT4そのレッスン案を日本人スタッフが受講してみて問題ないか確認し、微調整した上でレッスンとして認定する。
レッスン作りの実際
この中で、②の日本人スタッフが外国人講師にポイントをしっかりと理解させることが、もっとも重要な点だと考えております。文化背景の違う両者の間で課題解決にとって何が大切なポイントなのかをしっかりと共有することこそが重要だからです。
それでは、実際にLVのレッスン作りのプロセスの中の②のポイントに焦点を当てて見てみましょう。
■レッスン名 :Numbers
■対応個別能力:数値把握能力
■レッスン概要:大きな数字を英語で瞬時に認識もしくは表現するトレーニング
■ポイント:日本人が英語での特に大きな数字の把握に困難を伴うことに着目し、LV独自の方法で克服させることを目指す。
この中で、なぜ日本人は、かなり英語ができる人でも大きな数字のことになると突然に理解不能になりやすいのかという理由を、以下
- REASON1表記の仕方は英語と同じである
- REASON20~9,999までは読み方も同じである
- REASON3表記の仕方が同じにもかかわらず、10,000以上に関しては読み方が異なる
という3つの日本語と英語の数字に関する仕組みの違いに基づいて論理的に説明しています。 その上で、日本人に対してその仕組みの違いによる数値把握の困難を克服させ、英語の仕組みに慣れさせるという課題を提示し、その具体的な対処法であるレッスン内容の考案を外国人講師に任せていることが分かると思います。
このように、LVのレッスンの一つ一つはこのようなプロセスを経て、「日本人の英語をしなやかにする」という目的を果たすために作り上げられています。