日本人と英語

必要なのは「圧倒的な当事者性」

2018年5月20日 CATEGORY - 日本人と英語

以前にご紹介した元格闘家の須藤元気さんの英語学習本「面倒くさがりの僕が3か月で英語を話せるようになった唯一無二の方法」から一つのテーマをいただいて書きたいと思います。

それは、「当事者性」が英語学習にとって非常に重要だという事実です。

書籍紹介ブログの中でも書きましたが、彼の主張は、短期間に英語を習得するための「方程式」に完全に合致しています。

そして、実はそれは、英語習得という狭い範囲に限定して成立する「方程式」ではなく、物事の習得という広い範囲を網羅した一般的な「方程式」なのかもしれないということに、本書を読むことで再認識をさせられました。

その方程式とは、「(その物事の)仕組みの理解」と「実際の体験」をセットでやり切ることを確実に実現することです。

英語学習に限らず、あらゆる物事の習得の「方程式」がこのことであるということが分かっておらず、むやみやたらに学習者を惑わせて、遠回りをさせ、そして最終的に習得させらないという指導者が少なくありません。

いや逆に、その方程式を知った上で「教える」ことを業にしている人の方が圧倒的に少ないというのが現状だと思います。

英語学習の選択肢がこれだけたくさんありながら、最終的に「英語ができない」状態で学習を諦めてしまう人の数が少なくとも、そのことを証明しています。

ですから、この「方程式」を知って「教える」ことを業にしているだけでも、かなり素晴らしいことだと思います。

ですが、今回、私が著者の須藤元気さんに大きく共感したのは、その「方程式」を知っているということにとどまらず、その方程式を実行するために何が重要なのかということまで明確に学習者に提示されているところです。

著者は本書で以下のように書かれています。

「最も効率の良い方法を突き詰めていくと『実際に外国人と英語でしゃべるとなったら僕は何を話すだろうか、何を聞かれるだろうか』にいきつきます。つまり、自己紹介。なぜなら、『自分のこと』という圧倒的な当事者性があるため、単語にしても文法にしても吸収力が違うからです。教科書の例文として出てくるような文章は使用頻度が低く、興味が持てるわけもありません。僕の場合は、毎回興味を持ったことを自分で英作し、外国人講師にリライトしてもらうのです。そしてそれをひたすら独り言のように繰り返す。これだけです。これを続けていると、その完成度がどんどん高くなっていきました。おかげで自分のことに関してはどんなことを聞かれても英語で答えられるようになりました。(一部加筆修正)」

これは、ランゲッジ・ヴィレッジの「文法講座」における課題英作文の特訓の主旨に完全に合致しています。

この特訓は、各回が終了するとその回までに習った文法項目をすべて使用した自分の言いたい文章を作ってそれを披露し、講師から修正と評価を受けるというものです。

また、「国内留学」は、自分自身の生活と英語を融合させることで、すべての行動を英語と関連させることですでに頭の中にある知識を使える知識に昇華させます。

これら二つに共通するのは、「方程式」を継続的に実現するために、英語を自分自身に関連させることを追求するということです。

すなわち著者と同じようにランゲッジ・ヴィレッジも受講者に「圧倒的な『当事者性』」を持たせる工夫をしているのです。

私たちは、この分野でこれらの仕組みを何年もかけて形にしてきた実績がありますので、それは当然のこととしても、なぜ著者は、格闘家としての人生を歩んできたのに、短期間のうちに英語習得の「方程式」をここまで見事に見出し、実践できたのか。

それは、彼が格闘家の道を極限まで突き詰めることで、物事の習得という広い範囲を網羅した一般的な「方程式」を見出すことができ、それを自分の現在の興味の対象である英語学習に素直に当てはめることができたからではないかと思います。