日本人と英語

英語学習における戦略的手法の夜明け

2016年12月23日 CATEGORY - 日本人と英語

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日本の英語教育業界は、長らく、「結果を求められない世界」でした。

学校教育で6年間英語を勉強してもほとんど話せないという結果でも、誰も責任を取らされることがないという事がずっと当たり前のこととして受け止められてきています。

具体的には、「日本人はそもそも語学が苦手な民族」という元も子もない理由で諦めを醸成したり、「文法中心の従来型のやり方が悪いから」といった思いつきに近い仮定をして、「だから、オーラル中心で行けばできるようになる」という方向性の転換を図ってみても、結果それでもダメだったり、学校教育ではまだそれが現在進行形で続いています。

なぜ、それで許されてきたのでしょうか。

それは、この問題の原因が特定されないので、誰も特効薬を提示することができず、責めようにも責める基準が見つからなかったからだろうと思います。

そんな日本の英語教育業界において、私は最も早い段階で「結果にコミット」する仕組みを提示した人間の一人だと自負しています。

英語教育において結果にコミットすることのできる仕組みに欠かせないこととして、私が導き出した要素は、

「英語の基礎(中学校三年間で習う文法と語彙)が頭の中にある人が、一定期間(ランゲッジ・ヴィレッジであれば1~2週間)その基礎を徹底的に使ってやり抜く環境を確保すること」

というものです。

ポイントは、「基礎」の習得とそれを使う「環境」の二つです。

この二つを網羅することができれば、その年齢や能力によって程度の差はあるでしょうが、どんな日本人にも生活していくのに十分な英語力を確実に身に付けさせることを約束することができます。

しかも、「基礎」の習得に関しては、従来の学校教育では、これでもかというくらいにやっていたため、私たちのやるべきことは、「基礎を徹底的に使ってやり抜く環境の確保」だけで済みました。

ですから、言ってみれば「オーラル中心で教えればできるようになる」という仮定で、文法に力を入れないようにするという昨今の学校教育の流れは、戦略的に絶対ありえないことですし、中・高・大とやっても足りないのなら、小にまで広げようとする小学校英語教育導入なども、ポイントを外しているという意味で決して効果を期待することはできません。

とは言え、従来の学校教育は、ポイントのうちの一つは抑えていたわけです。そのため、その遺産を活用しつつ、「基礎を徹底的に使ってやり抜く環境の確保」に特化することが非常に戦略的だと言えると考えています。

私がこの仕組みを開始したのが、2004年の8月でした。それから相当期間、私がランゲッジ・ヴィレッジ以外で「戦略的」だと思える手法をとる英語業者は皆無でした。

ところが、昨今立て続けに評価すべき他社の存在を目にするようになってきました。

その代表的なものを二つ挙げるとすれば、「レアジョブ」と「ライザップ」です。

「レアジョブ」は、もはや英語学習者であれば知らない人はいないであろうフィリピンスカイプ英会話のパイオニアです。このサービスを知った時、私は正直に素晴らしいと思いました。

それは、私が先ほど上げた二つのポイントを確実に抑えているからです。一つ目の「基礎」については、ランゲッジ・ヴィレッジとまったく同様に、すでに学校教育によってクリアされているという前提のもとに、二つ目の「基礎を徹底的に使ってやり抜く環境の確保」に特化するという手法です。。

ランゲッジ・ヴィレッジは、その確保を「合宿」という形に凝縮することで「太く短く」実現しました。それに対して、レアジョブは、フィリピン人という有能で安価な人的資源をスカイプという技術によって活用することで、「細く長く」実現したのです。

1時間200円程度という今までの常識では考えられない安価なコストで、少しずつではあるが毎日英語でのやり取りを可能とするというアイデアは、期間の長さの違いは有れど、結果的に英語を使う時間の絶対量を確保するという意味で全くランゲッジ・ヴィレッジの目的と同一だと言えます。

もう一つは、あの「結果にコミット」するダイエットで有名な「ライザップ」です。

これは本当に最近立ち上がった新しいサービスですので、私自身実際に体験しておらず、明らかにされている情報と、ダイエットでの手法を応用するのだろうというあくまでも私の想像からなので、最終的な品質の保証はしかねますので、あくまでも考え方として聞いてください。

この会社は、ランゲッジ・ヴィレッジやレアジョブが、一つ目のポインである「基礎」を所与のものとしているのに対して、そもそも英語ができない原因をトレーナーさんと一緒に、突き詰めて、「基礎」からやる必要があるのか、「英語を使う」ところから始めてよいのかを決定してから、それぞれの段階において、その学習者の性格などに最も適した方法を提示するという方法をとります。(と想像します。)

この点、昨今の学校教育の変化に伴って、ランゲッジ・ヴィレッジも、一年前から「基礎」がない学習者に対して、「文法合宿」を提供してから、「会話合宿」に移行するという仕組みを新設しましたので、このライザップの仕組みに共感をする部分もあります。

ただ、当面は、結果のわかりやすいTOEICのスコア向上に特化していき、ある程度実績を積んでから会話力向上に対応していくという点が気になった(やはり、本質よりかは、いかに現状の市場に受け入れられるかを意識している)のと、トレーナーが常に伴うことから金額が非常に高くなりますので、良いことは分かっていても誰もが利用できるものではないことは、ダイエットも一緒だと思いますが。

このように最近になって、本当に戦略的な技法を提供する英語業者が増えてきたことの一番大きな理由は、日本がようやく本気でグローバル化に対応する必要性が出てきたということだと思います。

今までは、なんだかんだ言っても、日本人にとっては「英語は必要」ではなく、「出来たら格好いい」ファッション的なものにとどまっていたということでかも知れません。

今後も、このような他社の存在をいい意味で意識をして、より戦略的なサービス提供をして行きます。