日本人と英語

日本語と英語の厳密性の違い

2021年11月22日 CATEGORY - 日本人と英語

以前にご紹介した「伝わる英語表現法」からテーマをいただいて書いていますが、第三回目のテーマは「日本語と英語の厳密性の違い」です。

このことは、前回の「英語は『説明的』な言語」に大いに関連性があります。

というのも、例えば前回の【実験】(次の単語を()の中の単語を使用せずに英語にしなさい。)の続きとして、

⑤ イメージ(image)

というような問題に対峙した時に「日本語と英語の厳密性の違い」が明確化します。

以下、本書の該当部分を引用します。

「これは(漢語ではなく)英語からの借用語の一つですが、日本語に定着して英語の意味に近い形で使われています。しかし、英語のmageを使うのは意外に難しいところがあり、使い方に注意が必要です。例えば『それがあなたのイメージだ』というとします。『それがあなたという人に対して人々がもつイメージだ』という意味ですが、そのまま『This is your image.』と英語にすると混乱することがあります。これだと『That is your image of something.』と『それはあなたが何かに対してもっているイメージだ』という意味にもなるからです。ですから、この問題の答えとしては image という単語を使わずに『That is how people look at you.』か『That is how you look at something.』としますとそれぞれの意味がはっきりします。これによってイメージという名詞では分からなかった主体と客体を明確に表現できるわけです。」

つまり、英語は常に「誰の」そして「誰に対する」〇〇なのかということを常に意識しながら使う必要があるということで、日本語に比べて圧倒的に「厳密性が高い」言語であると言えます。

「image」という言葉が英語の生態系で生きている時にはこの厳密性が意識されて使われるのに対し、「image」が「イメージ」という言葉に変わり日本語の生態系で生き始めたとたん、厳密性は機能しなくなるというわけです。

ただし、それもすべてその通りかというとそうでもないケースもあります。

例えば、以前の記事「sleeping carって何」で見たように、「sleeping car」と「sleeping cat」の両方が存在していることも納得がいかないところです。

ここら辺は英語と言えどもご愛嬌といったところでしょうか。

 

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