日本人と英語

徹底的に「分類」することの効用

2025年12月7日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログでご紹介した「英作文の技術」からテーマをいただいて書いてきましたが、第六回目の今回が最終回です。

最終回のテーマは「文型を徹底的に分類することの効用」についてです。

この一覧表は、著者が本書内で最も重要なものと位置付けているもので、英文法の「3世界24項目の一覧表」です。

つまり、私の分類はこの著者の「3世界」にとどまっており、著者はそれをさらに細分化した24項目の分類を採用しているという違いがあります。

その上で私は、書籍紹介ブログの本書の記事において、「本書のように文型を24項目に細かく分けるよりも私のように3項目に分類してシンプル性を高めたほうが良い」との趣旨の言及をしました。

ですが、本書の著者が、24項目という非常に細かな分類に拘っている理由を述べられているところがありましたので、以下その部分を要約引用します。

「確かに分類は完璧なものにならず、必ず例外が生じるものです。しかし、そのような問題があることを理由に分類することを放棄してしまうと、次のようなノリになってしまいます。

『自動詞と他動詞の分類など無視してよい』

『文型の違いも知らないでよい』

『動詞の後ろに名詞を置く場合と動詞の後ろに文を置く場合、このような場合分けの発想はいらない』

これらのようなスタンスで英作文に臨むと、完全に感覚頼みになってしまいます。多くの方々がこれまで英作文の作業を感覚、直観に頼って行ってきており、何よりもこれこそがモヤモヤ感が抜けない、そしてなかなか成果が上がらない最大の原因の一つだったのです。分類を放棄して感覚で学ぶと、結局は元の泥沼に戻ってしまいます。表現力の大きな向上は見込めません。

『母語話者は感覚的に話しているではないか、そのような感覚を学ぶのではダメなのか』

という意見もあるかもしれません。確かに彼らネイティブは発信の際に明確にルールを意識していないでしょう。ただ、実際に一つ一つの動詞の用法をほぼ完ぺきに記憶しており、意識していないながらも、規則に従って発信しています。私たちも莫大な量の日本語文法の規則に縛られながら日本語を運用しているのです。誰よりもネイティブスピーカーこそが徹底的に規則に従い、規則に頼りながら言語を運用しているのです。」

この著者の意見に私は100%同意します。

だからこそ、私は3項目に「分類」して、受講者にそのルールを徹底的に身につけてもらっています。

ですから「分類」の必要性自体については全く異議はありません。

ただ、24項目という分類の多さが学習者の「実用性」もしくは「忍容性」に問題を生じさせてしまうのではないかという、もう一つ次元の違う部分での「違和感」なのです。

ですので、ここまでくると学習者の好き嫌い、すなわち「適用性」の問題のみなのかなと思えてきました。

最後に、著者のこの「分類」についての信念について、一言で述べられている部分を引用します。

「可視化された頼るべき基準、落とし込むことのできる場所があるというのは、明快な学習につながるものです。」

この一言によって著者のこの信念は本物だと私も確信できました。

 

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