日本人と英語

「have」と「There is/are」の違い

2024年1月26日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語脳スイッチ!#307」からテーマをいただいて書いていますが、第六回目のテーマは「いる・ある」の表現についてです。

「~がいる・~がある」という日本語表現に対応する英語表現としては、「主語+ have~」と「There is/are~」の二つがあるのは誰もが知るところでしょう。

その上で、「『私には二人の娘がいる』というのはどちらを使うべきか」というのが今回の議論です。

「 主語+have~」についてはほとんど自由に使用できるというのが一般的理解かと思います。

一方で、「There is/are~」については一つの大きな議論がありますが、これについてもすでに「There is/areの後にはなぜtheがつかないのか」の記事における「There is/areのあとには不定冠詞+名詞もしくは無冠詞の複数形、すなわち新しい情報しかこない」という答えで解決済みではあります。

その前提に立てば、「私には二人の娘がいる」という発言中の「二人の娘」という情報は初めて出てきた新しい情報ですので、「There is/are~」を使うというのが答えになりそうですが、著者はそうではないと言っています。

以下に、その理由と解説の部分を引用します。

「『今夜パーティーがある』を意味するI have a party tonight.とThere is a party tonight.にはどんな意味の違いがあるのかを考えてみましょう。どちらもごく自然な英語表現ですが、両者には意味に違いがあります。前者なら、『(私)個人の用事』を表します。I haveというのは『私が関わる領域に何かが存在する』ことを意味するからです。一方で、There is a party tonight.なら、『どこかで今夜パーティーがある』という『客観的な出来事の存在』を意味しています。誰にとっての用事なのか、ということではありません。では、『私には二人の娘がいる』はどうでしょう。血縁関係というのは『だれかにとって』の話にしかなりません。つまり、二人の娘は私にとっての娘です。そうすると、There are two daughters (for me).というのは極めて不自然な文だということが分かります。『私にとっての娘』のはなしですから、『私の領域内に娘が二人存在する』ということを表すI have two daughters.というのが自然です。」

非常に納得感のある説明だと思うとともに、これこそ英語的な世の中の捉え方としての「英語脳」を持たないと解決できないことだと感心しました。