テレビの危機
2009年11月5日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さんこんにちは。
テレビが悲鳴を上げているようです。
TBSが初の赤字決算だというニュースを見ました。厳しいだろうなという感覚を持っていましたが、現実にそうなのだということが数字の上でもあらわれてしまいました。
あれほど華やかで、赤字などとは無縁と思われ続けてきた会社の厳しい現実が発表され、時代のすさまじい変化をひしひしと感じます。
おそらくこれはTBSという一会社の問題ではなくテレビ業界全体の構造的問題であるはずです。
テレビ局をここまで追いやってしまったのはどう考えてもインターネットでしょう。
いや、インターネットという道具によって人間がマスに飛びつく単純な動物から、ロングテールに代表される一人ひとりが自分の好みを持ち広い範囲の中から自分に合った分野を好きなように選びたいという複雑な動物に変わってしまった事実が犯人だと思います。
テレビのように決まった時間に決まった内容のものを画一的に全国津々浦々に発信するというビジネスモデルにもはや人間は目を向けなくなってしまった。
自分の好きな時間に好きなものをものすごく広い選択肢の中から選べる道具を手にしてしまったのですから。
しかも、今私がしているように自分の考えたことを全国の人々にこのように発信することさえできるようになってしまったからです。
でも、テレビにはまだ高い技術力に裏打ちされたコンテンツ作成力があります。
テレビとインターネットの融合のみが生き残りのキーワードではないでしょうか。
とにかく頑張っていい番組を作ってそれをいつでもどこでも見られるような形にして行ってください。