デジタル化できるものはすべてフリーに
2010年7月5日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先月読んだ本に「フリー」があります。
この本は、今後のITとその周辺経済の向かう先についてものすごく説得力をもって説明してくれているものでした。
著者は、タイトルにもあるように「デジタル化できるものはすべて無料になっていく」といい、この流れは、どうにもどんな努力をもってしても止められないといいます。
というのも、アトム(原子=現物)とは違って、ビット(電子情報)は、ムーアの法則に従い、非常に早いスピードで向上していき、一単位あたりの情報量は停滞することを知らないからだといいます。
だれかが、有料としてもそれと同じまたはそれ以上の品質のものを無料にして、それが継続運営がなされる可能性が否定できないのであれば、当然にして有料モデルは淘汰されてしまうのです。
デジタル化できないもの、すなわちアトムの経済、もしくは人間の作り出す直接サービス自体が価値となるものとのコンビネーションでそれを現金化していくことしかないようです。
であるならば、私たちは、ビットに絶対に取って代わられることのないアトム側の製品もしくは、ビットには取って代わることのできない人間の直接サービスをいかに生み出すことを追求しつづけることが必要だということを信じるべきではないでしょうか。
私は、言葉が人と人とのコミュニケーションの媒介である以上、言葉の教授というのは、最終的には「人間の直接サービス」によって達成するのがもっとも効率的であると確信しています。