何重ものバックアップ
2010年11月17日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さんこんにちは。
かなり前の回で、はやぶさの業績について書きました。立て続けにさまざまな問題に襲われながらも何重にも仕組まれたバックアップシステムのおかげで、ことごとく当初の目的を達成したうえで、地球への帰還を果たしていました。
「はやぶさの回収カプセルの内容物の調査が進められ、11月16日にカプセル内から回収された岩石質微粒子の大半がイトカワのものと判断したと発表された。地球重力圏外にある天体の固体表面に着陸してのサンプルリターンは、世界初」
このように、最後にして最大の目的であるサンプルのリターンに関しても、当初予定の弾丸を地面に撃ち込んでの採取は、弾丸を撃ち込むことができずに失敗ということになったが、着陸時の衝撃による土地ぼこりのの舞い上がりにより結果的には1500もの微粒子を採取できていました。
これにより、ことごとく問題に襲われたにもかかわらず当初予定のほぼ100%の目的を達成することができたということです。
たった、1.5M 四方の箱の中にこれだけのことを成し遂げる仕組みを押し込むことができる分野があるにもかかわらず、なぜ、一国を治めなければならない首相官邸、霞ヶ関、永田町という箱の中には、思いつきと思われるような施策を単体でしか詰め込むことができないのでしょうか。