光化学スモッグ
2007年5月28日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先日も書きましたが、最近は中国関連の話題に事欠きません。
最近では、先週末西日本地域で、運動会が中止されるのが相次ぐほど光化学スモッグが発生したそうです。
しかもその原因がどうやら中国の急速な経済発展に伴って引き起こされる大気汚染が原因に挙げられています。
でも、ちょっと待ってください。
これって、日本が高度経済成長時にまさに通ってきた道でしょう。
水俣病にイタイイタイ病,四日市喘息・・・さまざまな経済発展のゆがみが引き起こされ、それにより犠牲になっていった人々がいます。
これらは当の本人企業が故意に引き起こしたものではないでしょう。(もう少し、注意をすれば緩和できたこともあるかもしれないが)そして、それらが日本では経済発展の歴史の中で、貴重な反省材料として残されています。
そんな中で、日本企業はトヨタ自動車を始め、環境にやさしい、製品作りで世界に先駆けの感があります。これらの企業の環境に対する企業努力は並々ならぬものであることも、新聞等々で知ることもできます。
だからといって、われわれ日本人が中国をせめられるでしょうか?
中国人が自転車という環境に優しい乗り物を利用していた時代に、散々工業排水を垂れ流して、経済を発展させてきた日本人が、先にいい思いをするだけして、後からがんばる国に対して環境が一番大切だとは口が裂けてもいえないはずです。
ただ、環境問題も待ったなしで地球全体に襲い掛かろうとしています。
そうであるならば、先に発展した日本を始め先進各国が、協力して中国をはじめとするBRICSの国々の経済発展を環境の側面からサポートしていくべきではないでしょうか?
というより、先に豊かになったものの義務としてこの点についてはコスト度外視で協力するべきでしょう。
環境にはお金がかかります。
でも、それを理解するまでに、我々は長いこと環境を痛めつけてきたのです。
そうであるならば、中国を責める前にまだまだ、私たちにもやるべきことはあるのではないでしょうか?