利益と理念どっちが大切?
2013年7月8日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
少し思うところがありまして、久しぶりに名著中の名著「ビジョナリーカンパニー」を読み返してみました。
本当に素晴らしい本だと改めて思ったとともに、以下の言葉に以前読んだときには感じなかった衝撃を覚え、改めて一生大事にしたい言葉となりました。(表現自体は少々、自分なりにアレンジしてあります)
「企業にとっての利益は人間にとっての栄養や血液、水分のようなものである。したがって、それ自体が目的では決してない。しかし、それがあって初めて人間は活動することができ、特定の目的を達成することができる。つまり、利益or理念の議論は的を外しており、あくまで利益and理念の議論のみが存在するのである。」
この言葉ほど本質を捉えて誰をも納得させられるものはないのではないでしょうか。
さまざまな企業人がエンドレスの議論を繰り広げてきました。そして今でもそれは続いています。
「理念なんて理想論語る前に利益出さなければ始まらないだろ」
「いやいや利益を求めてばかりじゃ顧客は納得しないぞだから赤字でも顧客満足に意味があるんだ」
この言葉にはこのエンドレスな議論に見事に終止符を打つインパクトを持っていると私は感じました。
そもそも、議論の前提がおかしかったのだということです。このことさえ理解してしまえば、起業家の目指す道はただ一つ、「理念の実現のためのしっかりとした戦略を立て、それにより着実に利益を確保し、またそれを再投資し、戦略実行のために貢献させることを繰り返すこと」です。
もちろん言うは易し行うは難しですが、この目指す道が明確になることだけでもなんと素晴らしいことでしょう。
久しぶりに、その言葉を何度もノートに書きつくってしまいました。