根拠のない自信を持つ
2012年12月22日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
「潜在能力」を皆さんは信じますか?
潜在能力とは人間の通常の生活で機能する「顕在能力」以外の力を意味しており、一説には脳の能力の93%を占めていると言われるものです。
ですから、少しでも潜在能力にアクセスできれば、顕在能力下で実現できる範囲をはるかに超えた結果をもたらすことができるのだとよく言われます。
今までは、なんとなくオカルト的な感じで捉えていましたが、今回この潜在能力についての話を講演という形で体系的に聞く機会がありました。
話をしてくれたのは、メンタルトレーニングの専門家、久瑠あさ美さんです。
久瑠さんは、トップアスリート、アーティスト、企業経営者、ビジネスパーソンなどのクライアントに対してパーソナルトレーニングを行うことで、クライアントの「潜在能力」を引き出すことに絶大な信頼を置かれている方です。
彼女の話の中で一番印象的だったのはアスリートたちが陥る「スランプ」の構造についてです。
なぜ、圧倒的な実績がある人間が、突然にして「スランプ」に陥り、パフォーマンスを下げてしまうのか?
これを「練習不足」というキーワードで片付けられないというのは誰でも思うことです。
しかし、それは分かっていても誰もが、「練習する」ことでしか克服の方法を知らないというのが現実です。
しかし、これは確実に「練習不足」というフィジカルな問題ではなく、「意識」というメンタルな問題だと久瑠さんはおっしゃいます。
「失敗してはいけない」と思うか、「ここで成功したらかっこいいな。絶対成功したい」と思うか。
アスリートに限らずあらゆる分野での一流と言われる人であれば、フィジカル面については、当然にして平均以上なはずです。
その上で、スランプに強いアスリートとスランプに弱いアスリートの差は、この一点だけです。
5割バッターは存在しないわけで、どんな一流でもミスはするのが当たり前。
だから、「ミスをしないようにする」ことを意識するのは無意味で、「ミスをリカバーする」ことに意識するべきなのです。
すなわち、失敗を「受け入れる」マインドが重要だということです。
それが、「潜在意識」アクセスすることを可能にすると彼女はいいます。
それが一番上手なのは、子供です。
スケートの浅田選手が、小さい頃恐ろしい程にプレッシャーに強かったのに、大人になったら、村上選手にそのお株を取られてしまったという様な例を見ればわかりやすいかもしれません。
しかし、大人になって、経験を積み、顕在意識下で平均点をとるということ自体は人間が社会的な動物である以上、必要なことです。
みんながいつまでも子供のようであったら社会は回らないからです。
ですから、意識的に無意識な「潜在意識」にアクセスするという、一見矛盾したメンタル構造を作る必要があると久瑠さんはおっしゃっていて、なるほどなと思いました。
非常に興味深く、また参考になるお話でした。