言語外表現能力
2013年5月5日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
SEACTテストですが、皆さんのおかげさまで、LV内限定公開の段階ですが途切れることなく、特に一週間コースの方のサンドイッチ受験にご好評をいただいています。
このSEACTテストの各評価項目の中で「言語外表現能力」という項目があります。
従来型の試験ではまず目にしない項目だと思います。
しかしながら、こと「コミュニケーション」を評価するにあたっては絶対的に必要な項目でもあります。
そして、これだけはどう逆立ちしてもコンピューターには評価することができないものです。
ちょっとその定義を見てみましょう。
「言語外表現能力とは、「表情」や「勢い」など、聞き手の理解なり納得なりに影響を与えるあらゆる要素を総合的に発揮する力をいう。言い換えれば、共感引き出し力といえるものである。従って、この能力については、画一的な評価基準を言葉で表現することは不可能だと考えている。そのため、面接官は、人間としての全感覚を利用して評価する。」
要するに、コミュニケーションが「気持ちよく」とれるかどうか。
これは、非常に悩ましいことです。
なぜなら、実際の「コミュニケーション」における必要性では、この能力はかなりの割合を占めることは間違いがないのに、ではその能力を把握して、それを向上させるにはどうしたらいいのか?という質問に他の項目と同様の的確なアドバイスを与えることが難しいからです。
そのもっとも的確な答えは、『英語文化背景におけるコミュニケーションの「場数を踏む」こと』です。
そして、英語独特の「間」をつかむことです。
これは日本語でのコミュニケーションでも同じことです。
一対一でお話しするとき、大勢の前でお話しするとき、それぞれの空気を読んで「気持ちよく」お話ができるかどうかは、「場数をふむ」ことで鍛えるしかありません。
とはいえ、なんとか、「場数をふむ」以外に有効なアドバイスがないかなと思いながら、本屋さんを巡っていたら、少なからずヒントになるのではないかと思われる本が目に入ってきました。
ビートたけしさんの「間抜けの構造」という本です。
この本のタイトルはたけしさんの本だけあって、少しふざけた感じがします。
そして、文調もたけしさん独特の口語調ですが、書かれている内容はしっかりとしたものでした。
この本を読むと、いかにお笑い業界に身を置く人が、「間」というものに真剣に向かい合い、自らのコミュニケーション力の向上に取り組んでいるかということがこれでもかというほど伝わってきます。
私個人としても「間」について考えさせられるよい機会でした。