
アーミッシュとは何か
2025年11月30日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。
「アーミッシュ」という、現代技術から自らを遠ざけ、昔ながらの生活をする人々の存在についてはなんとなく知っていました。
先日たまたまこの「アーミッシュ」という存在を、「WITNESS(ジョンブック 目撃者)」という1985年の古い映画を見ていて思い出し、この人たちについて詳しく知るべく、調べてみることにしました。
その中で一番分かりやすくまとまっていたのがこのウェブサイトでした。
「アーミッシュ」の人々について簡単に理解できるように、このサイトの内容を以下に要約引用してみたいと思います。
まずはアーミッシュの歴史について。
16世紀にルターが行った宗教改革は、ローマカトリックの「生まれてすぐに洗礼を受ける」という教えに対して、「幼児に洗礼の意義がわかるのか?」という疑問をぶつけ、洗礼は大人になってから自分の意思で受ける方がよいという再洗礼派を誕生させました。
その再洗礼派は、それを異端とする旧勢力に暴力で徹底抗戦しようとする過激派とは別に、穏健派・保守派グループが生まれ、さらに平和主義を貫く指導者メノ・シモンズ率いる「メノナイト」が分派しました。
メノナイトはスイス、オランダ、ドイツを中心に信徒が増えていきましたが、当時彼らの中には、流行に流されて規律を守らない人々もいて、その事実に危機感を抱いたヤコブ・アマンによって規律に忠実な一派として1693年に分離独立したのがアーミッシュです。
より厳しい旧勢力の弾圧の対象となったアーミッシュは、18世紀に信教の自由を求めてアメリカ方面に移住を始め、19世紀には現在のようにアメリカやカナダにそのコミュニティを作ることになりました。
続いて、彼らの生活について。
キリスト教には「必要なものは与えられる」という教えがありますが、アーミッシュはこの「必要なものは必要なときに必要な分だけ与えられる」という考えに基づいた生活をしていますが、この生活を維持するために重要なのが共同体(コミュニティ)の絆です。
彼らは、食料や家などほとんどのものを自給自足で賄うために相互協力が不可欠だからです。生業としては牧畜・農耕がメインですが、手作りの家具やキルト、帽子やワンピースなどの衣服、人形なども大切な収入源です。
また、近年は観光業も大切な収入源となっています。農園見学や馬車乗車体験とともに、売店で販売する手工芸作品が人気で、自分たちで育てたオーガニック野菜を使ったレストランを営む人もいます。
では、このコミュニティを維持していくための独特のルールにおいて、厳格に禁止されているものを見てみます。
・怒り
・喧嘩
・聖書以外の書物の読書(聖書をより理解するための参考書はOK)
・讃美歌以外の音楽鑑賞
・避雷針
・義務教育以上の高等教育
・化粧
・派手な服装
・保険への加入
・離婚
*上記映画の中で、アーミッシュが観光客に馬鹿にされながらも我慢し続けていることや、だからこそ主人公のハリソンフォードが彼らを助けようと観光客に暴力を振るってしまったのに彼らは却って困惑した表情を浮かべていたこと、そして、ハリソンフォードが持ち込んだ車のラジオから流れる音楽をアーミッシュの女性が聴いただけで義父がたしなめたことなど、このことを学んでその伏線を回収することができました。
このルールに本気で従おうとすれば、現代文明のほぼすべてを拒絶しなければならないということになるわけですが、彼らは現実にそれを受け入れているのです。(ちなみに、メノナイトの人々はより多様な価値観を持ち、近代技術をある程度取り入れて生活しているようです。)
ただ、アーミッシュのコミュニティーに生まれた人間すべてがこのような厳しい選択を実際にできるのだろうかという疑問は当然ですが浮かんできますが、それに対する仕組みも彼らは用意しているようです。
それは、「ラムスプリンガ」と呼ばれる期間の存在で、成人前の1~2年間を一度親元を離れて俗世で暮らし、スマホをはじめとする電気製品の使用や車の運転、お酒もたばこもドラッグも、喧嘩も読書も勉強も映画・音楽鑑賞も許され、これまで経験しなかった快楽や情報にさらされる時間を経験します。
その後、アーミッシュのコミュニティに戻るか、アーミッシュと絶縁して俗世で暮らすかの選択を迫られ、ほとんどがコミュニティに戻ることを選択するといわれています。
この記述が事実だとはにわかには信じられず、すかさず本当に彼らがコミュニティーを維持できているのかをウィキペディアで調べてみました。
すると、2015年時点でオハイオ州、インディアナ州、ペンシルヴァニア州の3州には約20万人が住んでおり、それはアーミッシュの全人口(32万人)の63%にあたるようです。(現在では全人口が39万人とのことですので着実に増加しているのが分かります。)
なお、彼らは家族あたり平均6.8人の子供を生むということで、彼らはコミュニティを維持できるどころか、世界で最も急速に成長している集団の1つであるとのことでした。
どうやらこれは事実であるようで、それを知った私は、同時にとても不思議な気持ちになりました。
それは、彼らの選択、子孫に対する選択の自由を認める姿勢、そしてその上で着実にコミュニティーを成長させているということを知り、本来的意味における「多様性」のお手本に触れたような感覚を得たからでした。
彼らとは対照的に、現代技術の恩恵に浸りきっている私たちの社会の方が少子化に悩みコミュニティーを衰退させていることをどう受け止めるべきか分からなくなってしまいました。









