英語と日本軍 #151
2016年8月16日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 英語と日本軍
【著者】 江利川春雄
【出版社】 NHK出版
【価格】 ¥1400 + 税
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「アメリカは戦時中、敵国語である日本語を徹底的に学んだのに対し、日本は敵性語として遠ざけた。」
このことが、日本の敗因の一つとしてあげられることが少なくありませんが、実際にはそのあたりのことを事実ベースで論じられることがほとんどありません。
本書は、戦前・戦中の日本軍がいかなる外国語教育を行い、世界と関わってきたかを詳説することで、日本軍としての問題にとどまらず、近代日本の外国語教育が抱えてきた問題としてこれを真正面から考える非常に興味深い視点を持った本です。
そしてその問題は現在においてもなお、厳然として存在しているということが明らかにされるという意味で、非常に重要な知見を与えてくれます。
文責:代表 秋山昌広