
英語を学ぶのは40歳からがいい #121
2015年7月30日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 菊間ひろみ
【出版社】 幻冬舎新書
【価格】 ¥760 + 税
【購入】 こちら
本書では、「受験勉強は百害あって一利なし」という考え方で書かれていますので、その点に関しては私は全く同意できませんでした。しかも、なぜそう思うかという理由づけにしても、「受験英語のテキストの内容が日常生活からかけ離れ、面白くないという点にあります。」という何ともいい加減な表現に終始しています。
私には、日本人と英語ブログの「日本人のための英語学習の方程式」の記事に書いたように、日本人が英語を勉強するための基礎は受験勉強にしっかり含まれているという確信があります。ただ、それだけで終わってしまっていて、その上にそれを会話で使用できるようなトレーニングが全くないから不十分だという議論をしてきました。
ですから、著者の言うように、「受験勉強は百害あって一利なし」では全くなく、「受験勉強は害はないけど一利だけ」という表現が的確だと思います。
にもかかわらず、この本を紹介したのは、「 英語を学ぶのは40歳からがいい」という主張は、世の大人にとって大きな勇気となると思ったからです。また、その理由として、「大人は子どもに比べて明確な英語学習の目的がある」ので、しっかりとしたモチベーションを持ちやすいことや、「大人は子どもに比べて知識や情報をもっている」ことから、分析的に英語を捉えることができることをあげられていることです。
この点は、英語に悩む多くの大人に対して最高のエールとなるはずです。
文責:代表 秋山昌広