日本人と英語

冠詞を含む原級(as as)表現の作り方

2021年11月16日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「日本人なら必ず誤訳する英文」からテーマをいただいて書いていますが、第十回目のテーマは「(比較における)原級表現」です。

「比較」については、原級・比較級・最上級ともルールは多少複雑ではありますが、そのルールさえ覚えてしまえばほとんどの方が問題なく使いこなすことができる分野ではあると思います。

ただ、その中でも私が主宰する「文法講座」においてほぼ9割の方が悩んでしまう項目があります。

それが「冠詞を含む原級(as as)表現の作り方」です。

本書では、それを含む例文があげられていましたが、レベルの高い本書では取り上げるほどのこともないと思われたのか、論点としては扱っていませんでしたので、その例文を利用させていただいて、以下私独自の解説を書かせていただきます。

This is as good a place as any. 

これはas asのそれぞれの品詞が何なのかを考えることで理解することができます。

まず一つ目の「as」は副詞で「同じ程度に」という意味を表します。そして、二つ目は接続詞となります。

今回の論点とは無関係ではありますが、二つ目の as (接続詞)に関しては、as any place is goodという文章のplace 以下が省略されていると考えられます。

ここで名詞(もしくはその一部、今回の場合はany placeのany)だけが残されているため前置詞と捉えてしまいそうですが注意してください。特に主語が人称代名詞の時に前置詞だと考えて目的格にしてしまわないように気を付けてください。

さて、ここからが本題ですが、なぜ 「as」「good」「a」「place」の順になるのかについてです。

「good」は形容詞で名詞の「place」を飾ります。

そして、「a」は不定冠詞、すなわち次に来る名詞のイメージが話者と話し相手との間で共有されていないという情報を添付する役割があるので広い意味で言えば形容詞ということでこれも「place」を飾ります。

つまり「good」「a」も「place」を飾っているということになります。

しかし、「as」は副詞で「good」という形容詞を「同じ程度に」という意味で飾るのでこの二つは離れるわけにはいかない、そうなると「good」が「a」より先に来ざるを得ません。

ですから必然的にこの順序しかありえなくなるというわけです。

ずっと解説したかった項目でしたので、本書でこの例文をあげていただいたことがよい機会となりました。

 

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