日本人と英語

1/5だけ減ったのか、1/5に減ったのか

2021年11月12日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「日本人なら必ず誤訳する英文」からテーマをいただいて書いていますが、第六回目のテーマは「増減数にまつわる表現」です。

今回は前置きなく、そのまま本書の例文と解説を見てみましょう。

English surgeon Lister began using carbolic acid as an antiseptic. His technique cut infection by fifth.

「数にまつわる表現は誤訳した時の影響が極めて大きくなるので、正確に覚える必要があります、まず、最後のa fifthがone fifth(1/5)と同じだと気づかない人がずいぶんいます。そして気づいた人の中でも、半数以上がut infection by 1/5を『感染を1/5に減少させた』と訳します。それはつまり、『1/5(20%)にした』という意味になりますね。しかし、今回の英文のようなbyは『~の分だけ』という意味ですから、ここは『1/5だけ減少させた』すなわち、『4/5(80%)した』が正しい意味となります。このようなミスは技術系の文書などでは致命的になりかねません。減少であれ増加であれ、このような場合のbyは『増減する分自体』を表し、increase,,,by 20 percentのように使います。1/5『に』減少させたと言いたいのであれば、cut (decrease) ,,,to 1/5というべきです。ちなみに、前置詞なしでincrease (decrease) ,,,20%と言った場合はbyを入れた場合と同じ意味です。」

今回については、この引用だけで過不足なくきっちり理解することができると思います。

 

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