日本人と英語

発音から見る「ママ」最強説

2022年6月19日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「真・英文法大全 」からテーマをいただいて書いてきましたが、第三回目の今回が最終回です。

前回同様、「発音」という切り口で考えます。

日本人に限らず、世界中の赤ちゃんは最も早い段階で「パパ・ママ」という言葉(またはそれに近い言葉)を使うと言われています。

(しかも、「ママ」は「パパ」よりも早いという事実があることから、どんな言語でも赤ん坊が生きるために最も親密にコミュニケーションをとる必要がある「母」という存在に対して、最も発音しやすい音を自然と選択した結果が「ママ」であるからという説があります。)

他にも「ワンワン・ニャーニャー」のような幼児語もあるのですが、それらよりも「パパ・ママ」が先に出てくるのですが、これには明確な理由があるようです。

それは「口の動かし方」だと言います。

以下、本書より該当部分を引用します。

「カギとなるのは『唇』です。『ママ・パパ』では上下の唇がくっつくのです。実際、唇をくっつけずにそれを発音するのは不可能である一方、『ワンワン・ニャーニャー』なら唇をくっつけずに言えます。『ママ・パパ』の時は、上下に唇が一度くっついてから離れる瞬間に音がでます。まだ歯が生えそろわないような時期でも、唇だけで出せる音なのです。ちなみに、『バーバ』も唇で出せますが、『ジージ』は唇で出せない音です。前歯の裏に息を当てて出す音ですから。」

世の中の「ジージ」たち、本当に良かったですね。(笑)

なかなか自分だけ呼んでもらえなかったのは、決して仲間外れにされているということではなく、単に音声的な理由からにすぎなかったのです。

この「唇だけで発音する音」の存在を知ることで今まで抱いていた大きな疑問が解消されることになりました。

その疑問とはこのGOTEMBAの「Mの謎」です。

再び本書より該当部分を以下に引用します。

「この知識が役立つところはたくさんあります。山手線の神田駅は『Kanda』で、そこから3駅離れた新橋駅は『Shimbashi』と表記されています。さらには、天ぷらは『ん』のところで唇がくっつくので『tempura』と書きますが、天丼は『ン』の時に唇はくっつかないため『tendon』となります。」

日本でも外国人が多く利用するような場所での表記を仮に「Shinbashi」や「Gotenba」などとしたら、外国人の発するこれらの発音はとてもぎこちないものになること必至です。

逆に言えば、「新橋(Shinbashi)」と「神田(Kanda)」がどちらも「n」表記されていたとしても自然に前者と後者を区別している私たち日本人がやっていることは、外国人には「神業」にしか見えないことでしょう。

実際には、このように言われて初めて気づかされているわけですから、そのように思われることは何とも恥ずかしいことであるのですが、、、

 

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