日本人と英語

前置詞「of」の意外なイメージ

2022年3月1日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語の前置詞使いわけ図鑑」から前置詞の「意外なイメージ」について書いていますが、第三回目は前置詞「of」を取り上げてみたいと思います。

前置詞「of」については、以前に「of とoffそしてfromの違いについて」という記事を書いて、「of」の「所有」以外の「起源」や「分離」といった意味合いについても確認しました。

ですので、今回は「of」の「意外なイメージ」として「明確化」についてご紹介します。

本書の解説は以下の通りです。

「例えば It was kind of her to show me the way. (彼女は親切にも道案内をしてくれた。)のような A of B のような表現は、背景となっているBからAという一部を取り出して明確化するイメージでとらえることができます。この文章で言えば、彼女(背景)という人間を形成している『親切な性格』(一部)を取り出しているイメージ。また、How nice of you to invite me to the party. は、あなたの一部である『優しさ』を明確化して感謝しているイメージです。」

本書には上記のような A(形容詞)of  B(名詞)の形の他に、

I know of him. (彼のことを知っています。)

I think of you. (あなたことを考えています。)

Speak of devil. (悪魔のことを話す=うわさをすれば影)

のような of の前に A(形容詞)が存在しないパターンがあったのですが、そのことについての詳細な解説はありませんでした。

ただ、(彼の情報の「明確化」)(あなたのイメージの「明確化」)(悪魔のイメージの「明確化」)というような補助的な言及があったのでそこから私なりに拡大解釈してみました。

それはこういった解釈です。

もともと、これらもA(名詞)of  B(名詞)の形をとっていて、Aの部分には「情報やイメージ・存在」を示す例えば「something」のようなものがあったものを省略したのではないかというものです。

つまり、

I know something of him. (彼の情報を知っています。)

I think something of you. (あなたのイメージについて考えています。)

Speak something of devil. (悪魔の存在について話す=うわさをすれば影)

ということです。

確証はないですが、大きく外れてもいないのではないでしょうか。

 

◆この記事をチェックした方はこれらの記事もチェックしています◆