
SVOCのCの形による違い
2025年12月7日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログでご紹介した「英作文の技術」からテーマをいただいて書いていますが、第五回目のテーマは「SVOC(知覚動詞)の補語の形による意味の違い」についてです。
ランゲッジ・ヴィレッジの「文法講座」では、SVOCの項目の中で、使役動詞のSVOCはC(補語)に「原形不定詞」しか入ることができないのに対して、知覚動詞の場合は、そのような制約はなく、名詞、形容詞はもちろん、原型不定詞、現在分詞(形が同じなので動名詞)、形容詞句等、名詞的なものと形容詞的なものならば何でも入ることができると教えています。
ただ、そうは言いながらも、「現在分詞(形が同じなので動名詞)」の部分は、本当に動名詞という理解をしてもいいのかについてその解説をしている文献を見たことがなかったので、「形が同じなので」という状況証拠的な理由のみしかないが、という「限定的」な説明にとどめてきました。
ところが本書にてこの問題についてかなり核心に迫った次のような解説を見つけましたので以下要約します。
・We heard Tom cry.(Cが原型不定詞)
・We heard Tom crying.(CがVing)
このhearのみならずsee, feelなどの感覚器官を通じて外界から情報、刺激を受けとるという意味を持つ動詞は「知覚動詞」と呼ばれますが、知覚動詞が用いられた文において
のバージョンがありますが、この二つについてマーク・ピ―ターセン先生は次のようにそのニュアンスの違いを説明しています。
「前者が『何かを少なくとも一瞬聞いた』というニュアンスになるのに対して、後者はSVの後ろに置かれている文の元の形が進行形であるがゆえに、『何かをある程度の時間聞いていた』というニュアンスになり、前者よりも幾分か臨場感があるように感じられる。」
このマーク先生のニュアンスの解説からすると、Vingはほぼ確実に「現在分詞」であり、「動名詞」は排除されるべきだということになります。
そのため、今後「文法講座」での解説における「現在分詞(形が同じなので動名詞)」の部分は、「現在分詞のみ」と断定的にすることにいたします。(と、このように反省しつつも、いままで状況証拠的な理由のみしかないという「限定的」な説明にとどめておいてよかったとホッとしています。(笑))









