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「教わる」力 その2

2016年1月10日 CATEGORY - 代表ブログ

自分の判断軸                

 

 

 

 

 

 

前回の記事で、日本人の「教わる」力が弱いのは、「自分の判断軸」がないからだという指摘がありました。

今回は、ではどうすれば、「自分の判断軸」を作ることができるのかについて考えてみたいと思います。 著者はずばり、「他人の判断軸を借りて利用することである」と言っています。そのことの実例としてあげられていたのが非常に分かりやすくかつ説得力がありましたのでこちらにご紹介します。

「開成高校や灘高校から、なぜ東京大学合格者が多数輩出されるのか。もちろん、開成や灘に通う高校生の頭が良いということもあるのだが、先輩たちの判断軸を借りて利用できるからということも大きな理由である。」

これは何も勉強についてだけ言えるものではありません。スポーツの強い学校が何故、その強さを持続させるのか。そして、伝統校と言われるようになるのか。まさに、この先輩の判断軸とそれを使った実際の判断を間近で見ることによって、自分自身の判断軸と判断もまたそれに染められていくということです。 再び著者の言葉を借りれば、以下のような説明になります。

「経験者が身近にいて、そこから判断軸を借りることができれば、『目的地』に到着するまでのナビゲーションのルートをリアルに想像することができる。その結果、自分にまだ確固たる判断軸がなかったとしても、合理的に『目的地』までのルートを設定し、『目標』を達成しやすくなるのである。」

ただ、開成だろうが灘だろうが、どんな優秀な組織にも、組織である以上、その中では序列が存在してしまわないのでしょうか。よく言われる2-6-2の法則にどのようにこれらの学校がこの法則にあがない、結果を残しているのかが気になります。 当然、それは単純に6のうちのできるだけ多くを上部の2のほうへ移動させることと、下部のをできるだけ6のほうに移動させることです。

本書には、この「下部の2をできるだけ6のほうに移動させること」についての素晴らしい記述がありました。

「たとえば、ホームランを打てと言っても何をすればよいのか分からず、ホームランは打てない。しかし、素振りを1000回やれと言えば誰でもできる。結果をそろえることはできないけれども、可能にする体質をそろえることはできる。一般的に人間の能力を向上させようとしたら、反復練習を行うしかない。天才と言われるプロスポーツ選手だって、基礎練習を繰り返すでしょう。それと同じことです。」

「教わる」力はまさに、この単純極まりない「真理」を判断軸として身に付け、それを利用して「目標」に到達するまで愚直に繰り返す力だという何とも明快な結論を頂いたところでこの記事を終わりにしたいと思います。