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いま君に伝えたいお金の話
2019年3月31日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
今日は、村上ファンドの村上世彰氏が書かれた「いま君に伝えたいお金の話」という本を紹介したいと思います。
著者の本書を書く上での基本スタンスは次の言葉に集約されます。
「大人になったら、誰もが生きていくためにお金と付き合う必要が出てくるのだから、お金の勉強をするのはいいことだ。」
でもこれはお金に執着することとは全く違うようです。
実際、著者はあのホリエモン事件に関連して証券取引法違反で逮捕され、金の亡者のように世間からたたかれたわけですが、本書に書かれている内容は本当に素晴らしいものです。
その素晴らしさをあの事件のイメージによって否定されてしまうのは本当にもったいないと思うので、本書に書かれている主張の一部を多くの日本人が素直に耳を傾けられる人の言葉に乗せてご紹介したいと思います。
それは二宮尊徳の以下の言葉です。
「経済なき道徳は寝言であり、道徳なき経済は犯罪である。」
私は、常日頃からこの言葉を経営者として常に大切にしたいと思っています。
このことはつまり、「お金から目を背けてしまえば、寝言を言うようになってしまうし、逆にお金に執着しすぎると犯罪を犯してしまうようになってしまう。」ということであり、お金のことを小さいころから学ぶことは、この二つのことのバランス感覚を身に付けることだと考えられます。
だから、私も小さいころからお金の本質について学んでおくことは絶対に必要だと思います。
そのような前提のもとに、著者が本書で説いている具体的なお金との上手な使い方を以下のようにまとめてみました。
「お金はまずは自分自身で稼いで貯めて、投資に回して増やす。増えたらまた回す。このサイクルをぐるぐる途絶えさせないようにする。そして、このサイクルと自分の幸せの基準をきちんと合わせること。しかもそのサイクルが社会の必要性を満たすことになるなら、そのサイクル自体がどんどん大きく回り始め、それは社会をよくすることにつながっていくことになる。」
世間は、事件当時、彼の「投資に回して増やす。増えたらまた回す。」の部分だけを見てそのように判断してしまったのかもしれません。
彼は、「自分自身でコントロールできるお金を増やして株主としての発言力を高め日本の企業社会のガバナンスをまともなものとする。」というその先の目標を達成する前に、思わぬ落とし穴にはまってしまいました。
そのため、世間は「それは社会をよくすることにつながっていくことになる。」というその先の部分を彼に見出すことができなかったのかもしれません。
ですが、本書を読めば彼が本当に言いたかったことを素直に理解できるのではないかと思います。