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ふたご、みつごの研究

2015年10月9日 CATEGORY - 代表ブログ

みつご

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。

上の写真は、うちの子供たちの七五三の写真です。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、うちの子たちは「三つ子」(三胎児)です。

統計では、双子の生まれる確率は1/80、三つ子は1/6400らしいので、三つ子であることを知らされたときは、一度も宝くじに当たったことのないうちが、まさかその中に入るとは!と非常に驚いたことを覚えています。(笑)

皆さんの多くが、双子や三つ子を「珍しい」ものとして、その性質などに興味を持たれると思います。親である私でさえ、そうですから。

もっとも、私は「教育」を職業にしていますので、その気持ちは普通よりは高いのかもしれません。特に、性格や能力に与える「遺伝」と「環境」の影響の割合については、非常に興味を持っています。

それに関連して、最近非常に興味深い本を読みました。双子の研究で有名な東京大学教育学部付属中等教育学校が出されている「ふたごと教育」というものです。

この学校は、もちろん双子や三つ子(多胎児)のためだけの学校ではありませんが、「多胎児研究」を目的の一つに掲げていることもあって、多胎児の割合が非常に多いという世界でも珍しい環境を有しています。

そのため、世界的に貴重な研究材料を提供しているとも言えます。本書は、そこでの研究結果をもとに「ふたごと教育」をテーマに書かれたものです。

次回、次々回と本書より、私の興味の対象である性格や能力に与える「遺伝」と「環境」の影響の割合についての記述を中心にご紹介していきたいと思います。

まず、双子には二種類あって、同じ卵が二つに分かれて二人の人間になった一卵性双生児と、別々の卵が、同時に着床して二人の人間になった二卵性双生児がいます。

ちなみに、うちの子は三卵性三つ子です。ですから、顔が三人とも違います。(普通の兄弟がタイミング的に一度に生まれてきたということです。)

ですので、一つの卵から由来する一卵性双生児は二人とも遺伝的には100%同じとなります。そのため、その子たちが成長して、違う性格や能力を持つに至ったのなら、それは純粋に「環境」によるものだという考え方が成り立ちます。

また、二卵性双生児は、遺伝的には普通の兄弟と一緒ですが、通常の兄弟ではありがちな「兄」「弟」「姉」「妹」という役割による「環境」の違いを排除でき、全く同じ「環境」で育つ、別々の遺伝をもった人間の成長の結果を見られることになります。

このようなことから、多胎児の研究は、多胎児自体の研究というよりは、一般的に人間の研究の材料としてなされてきた歴史があります。

もちろん、実際にはこれほど単純なものではありませんが、上記のような性質を利用して人間一般の性格や能力に与える「遺伝」と「環境」の影響の割合を研究することになるというわけです。