ブラックボックスをオープンに
2010年5月25日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
最近あらゆるものが、情報公開の名の下に、今まで秘密にされていたものが明らかにされてきています。
それは、単に情報としてではなく、実際の価値評価である価格にも大いに影響しているのは言うまでもありません。
流通業における卸業の「中抜き」が、その代表格かもしれません。それだけではなく、最近ではあらゆる業界にもブラックボックスの破壊が浸透しています。
病院でお金を払うと、素人にこんなに詳しい情報が必要なの?と思われるような詳しい内訳表示。かつては、病院の先生の判断は神様の判断と同じように、素人がそれに口出しなど滅相もないというのが普通でした。
後は、お葬式やお墓、永代供養の費用なども最近、ブラックボックスの破壊が進んでいるようです。コマーシャルなどで、永代供養14万円などというようなのを良く見るようになりました。
このことは、消費者としては、まったくもってよいことだと思います。
ただ、同時に消費者は違う業界では生産者でもあるのです。また、お寺などの精神面の分野では、ブラックボックスが精神を安定させる役割を大いに果たしているという事もいえるのではないでしょうか。
開かれてしまったブラックボックスから聞こえるお経に、どれほどの価値があるのか、そもそも価値自体があるのかという世界になってしまいます。
情報公開と市場の収縮、そして精神論の衰退。
消費者としてそして、生産者としてしっかり考えるべきかと思います。