99%の会社はいらない
2016年10月19日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
「ホリエモン」が復活してだいぶ時間が経過しました。
従来からの基本的な考え方には一貫性をもちつつ、ただ、以前のような必要以上の社会的反発を誘発するような言動はひかえつつ、という非常にバランスの良い活動をされているなといつも感心しています。
そんな堀江さんの新書「99%の会社はいらない」を読みましたのでご紹介いたします。
彼は、復活後も、ロケット事業や医療事業など様々な先端事業に投資し、普通の人とは比べ物にならない位に「忙しい」生活をおくっているはずですが、決して忙しいとは言いません。
つまり、一般的に人々が言う「忙しい」と彼が言う「忙しい」は定義が違うということです。
彼の中では、「忙しい」というのは「自分の時間ではない時間」を過ごしている状態を指す言葉であって、「自分の時間」を過ごしているときは、それは「忙しい」のではなく、「充実している」というように表現するようです。
すなわち、日本人の多くが「忙しい」ということは、「自分の時間を生きることができていない」ということであり、多くの人をそのような状況に追いやっているものが「会社」という組織だと言います。
もちろん、その会社の構成員がみな「自分の時間」を生きられるように設計され、運用されている会社もないわけではないでしょうから、あくまで99%と表現されていますが、基本的には著者としては、今後はあらゆる人が、会社という組織に頼らない人生を生きるべきだし、それが可能であると主張しています。
著者が考えるそのことを可能にする方法は、一人一人がリスクとリターンの把握をした結果、期待値がゼロ以上となるのであれば、「行動」することです。
なぜなら、現状から将来にかけて想定される「最悪の状態」の程度がどんどん下がっていくからです。
自動運転やロボット技術など、テクノロジーの発展によって、例えば農業生産性は格段に良くなっていきます。極端な話、最終的にはほとんど人の手を介さなくても食料が供給されるようになっていくことになります。
そうなると、もちろん格差は広がっていきますが、最低限「食っていく」だけの生活であれば、非常に低いコストで可能となるはずです。
したがって、最悪の状態の程度があがっている中で期待値がゼロ以上となるのであれば、「行動」しないほうがおかしいという状況になっていきます。
そのような状況を把握したならば、私たちがやるべきことは、「会社」という組織に「自分の時間」を売るかわりに、その期待値を少しでも上げるように「自己投資」をすることだと言います。
「忙しい」といって、「他人のための時間」を過ごす暇があったら、「自己投資」をすることで、期待値を少しでも上げて、「行動」する準備をすること、この一歩を踏み出すハードルは確実に低くなっていることは間違いありません。
その点を打破して、一歩前に進むことの重要性を著者は、自らの行動とその論理性をもって私たちに教えてくれています。